ファイアーエムブレムif 暗夜 プレイ日記

その11

第25章 白夜王子リョウマ〜終章 光去りゆく黄昏


第25章 白夜王子リョウマ


【今日のマイキャッスル】
アクセサリーをプレゼントしたら、ちょうどよくサイラスさんとの支援がAになりました。

あまりの献身・良い人・友情っぷりに、カムイとよく似た弟か妹が死んでるところまで想像したのですが、どうやら過去、サイラスさんがいなくなった後、あんまりにもカムイが泣くので使用人・きょうだいらがタッグを組んで、結託してサイラスさんの話題を握りつぶしていたようです。

なるほどなるほど……いや、そんな理由があるか!!!

サイラス「よし、これで「今まで」のことは解決したな。今度は「これから」の思い出を作っていこう!」

いやいやいや。いや、うん。うん……。
うーん。
なんかもう、25章にして不穏な気配もないし、サイラスさんとはそれでいいか(投げやり)!!!
これからもよろしくね!

それにしても、カムイが過去を思い出すのに時間がかかったことと言い、暗夜の情報統制っぷりには恐ろしさが募ります。
ほんとに術でもかかってたんじゃないのかコレ。

アクセサリーを渡したのをきっかけに、遅ればせながら、スズカゼさんと支援Bになりました。
アクセサリー屋さん、もうちょっと早く建てておけば便利だったなあ。

カムイ「スズカゼさーん!どこですかー!忍者のスズカゼさーん!」
スズカゼ「私のことは放っておいてくださればいいんです!」

構い過ぎて怒られてしまいました。

オフェリアちゃんがオーディンさんと一緒に闘技場へ出場。
だいたいは1試合、良くて2試合までしかいけないのですが、必殺の出がよく、3勝を挙げて帰ってきました。

それにしても闘技場にいると、使い慣れた武器を取り上げられて、己の無力さを実感しますね……。


王城にて、リョウマ兄さんを捜し歩くカムイ。
リョウマ兄さんを救うためには、やはりガロン王より先に見つけなくてはなりません。
というわけで。

カムイ「リョウマ兄さん〜! リョウマ兄さん〜! 剣聖のリョウマ兄さん〜! …いませんね。アクアさん、心当たりはありませんか」
アクア「そうね…王の間の前の大広間を守っているんじゃないかしら」
カムイ「そんな、そこにはお父様たちが…」

カムイの願いもむなしく、案の定、ガロン王一行と出くわしてしまいます。

マクベス「おお、カムイ様、アクア様、よくぞご無事で。こっちは片づけましたぞ。ガロン王のお力の前には白夜兵など赤子同然。あの方の通った後には生者は残らぬという素晴らしい戦績でした

暗夜の王城の人間のお話は、いまいち話を盛ってるのかそのままなのか区別がつきませんね。

マクベス「そちらの方は如何でしたかな?」
カムイ「はい。こちらも似たようなものです。白夜兵如きが私たちに敵うわけがありません。私がヒノカ王女を討ちました」

対マクベスさんに、暗夜王女のロールプレイをするカムイ。
これがその証だとヒノカ姉さんの槍を渡します。

マクベス「ふむ…血まみれの槍ですか」

ち、血まみれ……多分カムイ軍の誰かの血かなあ。

マクベス「確かにこれはヒノカ王女のものですが、なぜ首を取ってこられなかったのですか?逃がしたなどというわけではありますまいな?」
カムイ「……えーっとですね、世界観がやっぱり首を取る世界観じゃないような気がして……」
マクベス「おやおやあ?」
ガロン「マクベス、その話はいいから先へ進めろ。もし生きてたとしても、あんな小娘一人に何ができる」
カムイ「いや、だから、ヒノカ王女は私が討ったんですが……
ガロン「例え生きていたとしても、白夜を制圧した後すぐに潰せば良いだけの話」
マクベス「も、申し訳ありませんでした。先を急ぎましょう」

一度目はマクベス軍師の度肝を抜いたロールプレイも、二度目はそろそろ通用しません。
あっはっは、ヒノカ姉さんが生きてるのばれてーら。
なんだか、ものすごく信用がないぞ!!!そして、それは正しい!!!

ガロン「遅れるな、カムイ」

何とか誤魔化せたのはいいものの、次の相手はおそらくリョウマ王子です。
波乱の予感を胸にしながら、大広間へと向かいます。

リョウマ「よく、ここまでたどり着いたな……だが、ここは…通さん!」

予想の通り大広間にはリョウマ兄さんがいらっしゃいました。
逃げも隠れもせず、こちらを迎え撃つ第一王子。
リョウマ兄さんが刀を振るうと、松明に火がともります。か、……かっこいい!

リョウマ「我が白夜軍は敗れたということか…」
マクベス「その通りです。サクラ王女は捕虜として、暗夜王国の手中にあります。タクミ王子は、スサノオ長城から自ら身を投げて行方不明、それから……」

そう言って、リョウマの元に槍を投げつけるマクベスさん。

マクベス「王女ヒノカは、カムイ様が殺しました。さっき仰ってましたよね?ね?」
カムイ「……」

マクベスの「つきつける」!
こうかは ばつぐんだ!


くっそ、絶対殺してないのわかっててやってるな、マクベス!!!くっそ!!!

リョウマ「この槍についている血は、あいつのものなんだな!? 答えろ、答えろ、カムイ!」
カムイ「…そうです。ヒノカ姉さんは、…私が殺しました。」

マクベスさんがいる以上、YESと答えるしかありません。
カムイが実姉をその手にかけたと聞いてリョウマ王子は激昂します。

リョウマ「貴様ああああああああっ!!!!」

カムイに斬りかかるリョウマ兄さん。慌てて防陣に入ろうとするマークス兄さんですが、「手を出すな!」と一喝されます。

リョウマ「おのれ、妹の仇…!貴様に、一騎打ちを申し込む! 貴様は俺が、この手で倒す!!!俺か、貴様か、どちらかがその命を落とすまで、ほかの何人たりとも、手出しをすることは許さん!!!!!」

ああ、ついに、『貴様』と呼ばれるまでに、なって、しまった……。

マークス「そうはさせん! 妹が殺されるのをみすみす見逃せるか! 暗夜兵たちよ、加勢せよ!」
マクベス「いえ、その必要はありませんよ。カムイ様ほどの実力であれば、手出しは無用でありましょう。負けると思ってるんですか?」
マークス「いや、思ってない」
マクベス「ならば良いではないですか」
マークス「だが、あいつが闘っているのはあいつの本当の兄なのだぞ!? その刀に迷いが出ないという保証はない! 父上!」
ガロン「……(どうでもいい)」
マークス「父上!」

ガロン王、めんどくさいもめごとには無言でミュート
ああもう。お父さん、めんどくさいことから目を背けるから、家庭で父親が存在感を失くしていくんですよ!

マクベス「私としても、成長されたカムイ様のお力をぜひこの目で拝見したい。間違っても、両者共倒れを狙おうなどとは露ほども思ってはおりませんゆえ…」

くっそ、私が共倒れするならお前とにするからな!
そのうち一番間近で「自爆」とか「大爆発」とか見せてやるからな!憶えておけよ!

と、そこへ現れるサイゾウ忍者とカゲロウ忍者。

サイゾウ「好きにはさせんぞ、暗夜軍。フウマ公国以来だな」
カゲロウ「お前たちの相手は、リョウマ様の臣下であるこのカゲロウとサイゾウが務めよう。リョウマ様の邪魔をすることは、この私たちが許さぬ」

忍者に行く手をふさがれてしまいますが、暗夜のきょうだいたちも負けてはいません。

マークス「こいつらを片付けて、カムイを助けるぞ!」
レオン「ああ、望むところだよ」
カミラ「邪魔者は殺しちゃいましょ」
エリーゼ「…頑張るね。カムイおねえちゃんのために…!」

中央で、カムイとリョウマ兄さんが闘い、左右から仲間が追いかけていくという構成です。
なんか、ごたごたしてるあいだにふすまを締め切られて1対1の個別指導になってる。
おのれ、忍者、いつの間に!

ああ、リョウマ兄さんに勝てる気がしない……。

システム「リョウマは25ターンまで待ってくれます(※1)」

な!?んっでだよ!?!?!?!?

マークス兄さんが迷いがとか言ってたけど、もろに動揺してるのはリョウマ兄さんの方じゃないか!?
というわけで、妹から攻撃を仕掛けられなければ動かないというFEif兄属性の仕様を突いた温情により、なんとかしばらくは持たせることができます。

ただね、我が軍で一番の火力を誇るのはカムイなんですよね。アクアさんの歌声や、ほかのキャラとの連携攻撃は心強いものがありますが、カムイで勝てなければほかのユニットで勝てるのだろうか……。

リョウマ兄さんに勝てる道筋が見えなかったので、いったんマイキャッスルに戻って、今まで手付かずだった「魔防の薬」なり「守備の薬」なり、1章の間だけのドーピング剤を買いあさります。
それと、そろそろ終章かという頃合いだったので、天使の衣や竜の盾などをレギュラーメンバー中心に振り分けます。

ついでに温泉で一服してから、リョウマ兄さんと相対です。

リョウマ「身も心も暗夜に染まった貴様がどんな刀を振るうのか…この俺に見せてみろ!」
カムイ「リョウマ兄さん、私はこんなことを望んでいません! ヒノカ姉さんのことには理由があるんです!」
リョウマ「妹の顔をして、ヒノカを殺したのか? 暗夜王国らしい、卑劣なやり方だ。…だが残念だったな。貴様に何を言われても、俺の心は揺るぎはせんぞ。俺はもう、貴様を妹だとは思わん!」

「我が刀の露と消えろ、カムイっ!!!!!」と叫ぶリョウマ兄さん。
ぜ、絶縁宣言……ああ〜……つらいなあ。

幸いなことに、雷神刀の2回攻撃を食らっても、ドーピングした上では即死する程の威力ではありません。相手から攻撃が来ないうちはちまちま勝ち目がありそうな感じです。
たまに流星を食らって事故って死ぬけど。
ミョルニルを装備してみると、ヒット60%前後で必殺率が3割ほど。必殺を出したらようやく回復床を上回ってHPを削れる程度ですが、相手から仕掛けてこないので、こっちのペースで傷薬が使えます。
ひょっとすると、運が絡めばなんとか勝てそうです。

いざとなればリョウマ兄さんを倒して突破しようと決意し、下の仲間たちで進軍。
あいかわらずイグニスさんとブノワさんがレギュラーを張っていて、イグニスさんなどついにカムイを飛び越してレベル20になってしまいました。
忍者、忍者が怖い……。

ユニットを大体半分程度に分け、攻陣でまずは左右の敵をおびき寄せます。それから反撃の1ターンで相手を壊滅状態に落とし込めれば上出来です。出来なかったときはリセットが待っています。

左の方はコツをつかめば何とかなるというか、最初の軍勢を倒したらイグニスさんが3射程の弓で切り込みされようが、手槍で無双して忍者を押しのけることができるんですが、右の忍者の通路の攻略の仕方がほんとにわかりません。
我が軍で最高の堅さを誇るブノワさんですら、忍者の攻撃後のスキルでHPを減らされたうえで残り1になったHPを狩られます。

そして、カムイが中央に連れてこられて、輸送隊が使えないのでライブがうっかりなくなったりもしました。

左側は難なく進軍、右側は通路で防陣ゲージを見ながら右往左往。

ところで、サイゾウ忍者、なんか毎ターン回復するなと思ってたら、地形効果のある座布団に座ってた。
ふふふ。

もうほんっと、どうしようかなーと思って、ファイアで必殺を出さず殺さないようにしてリョウマ兄さんをあしらっていたら、うっかり「竜穿」。
あ。あー。あーーー。勝ってしまいました。結局カゲロウさんを倒すことができませんでしたが、まあ、このくらい経験値を稼げばいいか、と妥協。
サイゾウさん、遠慮なく首を取るとはいっておりましたが、一騎打ちだったので、その機会もなくなってしまいましたね。

リョウマ「俺の、白夜王国の負けだ…カムイ。さあ、俺をヒノカの元に送れ」
カムイ「いえ、私はヒノカ姉さんを殺してはいません…私が本当に姉さんを殺したのなら、槍なんかではなく、首を持ってくるはずでしょう?」

だからマクベスさんとお父上にバレバレだったんだけどなあ???

カムイ「サクラさんもユキムラさんも、捕虜ではありますが、ちゃんと生きています。タクミさんだって、いまは行方不明ですが、きっとどこかで生きているんです。リョウマ兄さんも救って見せます。もし、この話が嘘だったら、私は自ら命を絶っても構いません!」
リョウマ「カムイ…」

た、タクミさんは……ちょっと……どうだろう。
主観的には嘘ではないんでしょうが、客観的な正誤でいえば、ちょっと、命を懸けるには危うい、かなー。
万が一の時には、「私は命を絶っても構わないが、命を絶たなくても構わない」っていう世界樹みたいな言い訳をしよう。よし。

カムイの良いロールプレイに反応して、夜刀神がちらっちらっと光ります。
ああもう、このロールプレイ支援システムが(※2)!

カムイ「お父様、戦に勝利しました。王の間に参りましょう」
ガロン「そうだな。その前に、リョウマ王子を殺せ」

まあそうなるよな

ガロン「反乱の芽は早いうちに摘んでおくに限る。前、お前もそう言ってただろう。聞いてないようで意外と覚えてるからな」
マクベス「おやおやあ??? 裏切りですか??? 裏切りですかな???」
ガロン「やれ。さもなくば裏切り者としてお前の部隊も処刑する」
リョウマ「カムイ…」
カムイ「私、私は…」
マクベス「じれったいですなあ! はい〜、5,4,3,2、……」
リョウマ「待て。己のことは、己で決着をつける」
マクベス「はぁ? 決着…?」

あ、いやな、いやーな予感が……。

リョウマ「ありがとう、カムイ。今のお前を見て…すべて分かった。だが、もういい。もういいんだ。カムイ…俺の大切な妹よ…俺は」
カムイ「! 兄さん」

リョウマ「敵の手にかかるは、侍の名折れ!!!我が最期の剣、見届けよ…っ!」

叫び、雷神刀で切腹する兄さん。
あああ、まったこのパターンかよ!!!
賢者さまあああ!!!賢者さまあああ!!!

後は頼むと言い残して、こと切れる兄さん。

カムイ「駄目…泣いては駄目なんです…せっかくリョウマ兄さんが私を助けてくれたのに…私は悪の道を選んだ、裏切り者のカムイなんです…」

なんていうかなあー、虹の賢者様の時といい、「やってくれ」とも言わず、手を汚さない分、性質が悪い、性質が悪いぞ!!!

ああ、リョウマ兄さん……。

【今日のきょうだい】
リョウマ「俺の大切な妹よ…」
『貴様』から、また妹と呼んでくれたリョウマ兄さん。
敵将というか、リーダーだから覚悟していたのですが……。
ヒノカ姉さんとの約束は、果たすことができませんでした。

※1:25ターンまで…24ターンだっけと思ってたら攻略を見直したら25ターンだったので25ターンかな。
※2:ロールプレイ支援システム…TRPGの中には、良いロールプレイをするとボーナスがついたりするのがシステムとして備わっているのがある。最近のだと片道勇者とか。

26章 悪逆


【今日のマイキャッスル】
エリーゼさんとカムイが支援Aになりました。

エリーゼ「うっ…! ひっく、ぐすっ…! ごめんなさあい。でもなんか…自分が情けなく思えちゃってー!」

ああ、そのきもち、分かるなあ……。
その心意気が何よりも大事だと言うカムイ。

エリーゼ「んもー、大好き…! ほんとにほんとにだーーーい好き…!」

妹に癒されてちょっと元気が出てきました。

エリーゼ「頑張って最強無敵の暗夜王女になってみせるんだからーーー!!」
カムイ「いいですよ、その意気です!」

ふふふ。もうちょっと、もうちょっとだけ頑張れそう……!

そして、フォレオくんとレオンさんも親子で支援A。
フォレオ君に対して、ブリュンヒルデを継いでほしいという思いを伝えるレオンさん。

レオン「僕は信じてるよ。フォレオはブリュンヒルデを、きっと正しいことに使うってね。他人の痛みが分かる優しい心を持ったフォレオなら、僕よりもずっと素晴らしい使い手になるに違いないよ」

レオンさんのお話を、フォレオくんは肯定的に受け止めます。

ああー。親子支援もいいなあ。
集めている暇がなかなかなくって、大変だけど、子世代の支援を埋めたい……。なあ。
……。(リョウマ兄さんの件でテンションがダダ下がり)

ようやっと白夜王国の玉座にたどり着いた暗夜軍一行。
詳しいことは分かりませんが、この玉座にガロン王さえ座ればガロン王の正体が浮き彫りになるという寸法です。 そうアクアさんが言ってました。

ガロン「この先が王の間か。ククク…ついに、この時が来た。わしはこの時を待っていたのだ。何十年もの間、ずっとな」
カムイ「さあ、お父様。王座にお座りください」

だんだんとカムイの誘導が露骨になってきた。

カムイをいぶかしんだのか、「ハイドラ神に報告をするからしばらく一人にしてくれ」というお父様。
待ちぼうけを食らうカムイ一行。と、そこへ……。

アクア「カムイ、後ろ!」
カムイ「っ!?」
マクベス「ああ、外れてしまいましたか

カムイに魔法を放つマクベス軍師。
まままマクベスさん!?……ここで!?

どうやら、リョウマ兄さんとやりあっている間に、ヒノカ王女が逃げていくのを目撃されていた模様です。

カムイ「い、今更!?今更ですか!?」
マクベス「…驚かれないのですね。ではやはり、わざと逃がしたということですか。王命に背くなど、死罪に値します。あなたには、ここで死んでもらいましょう」

マークス「…そうはさせん」

と、そこへ割り込んでくるマークス兄さん。
あ、困ったな。
これ、王命なんだよなあ……。
王命となると、兄さんも弱いというか……。

マクベス「裏切り者は死罪ですよ?」
マークス「もうお前たち直属軍のやり方には我慢ならん」

おおお!?
今回ばかりは、マークス兄さんの様子も違います。
いままで、さんざんお父様のご意向に沿ってきたわけですが、あいにくと現在、父上はハイドラ神からの電波を受信中です。

ゾーラの時と同じく、とりあえず消してしまえば証拠は残らないと言いたいところですがもう白夜兵いないんだぞ!大丈夫か!?

レオン「…僕も戦うよ。マクベスの卑怯なやり方は、前から気に食わなかったんだ」
マクベス「なっ…! ななな、殺すというのですか、何の罪もない自国の民を? 王の軍師である私を? 王族がやっていいことだとは思えませんね!?」
マークス「ふん、何とでも言え。幸いここには、父上の目は届かない。お前たちは白夜の残党に殺されたことにでもさせてもらおう」

通るか、それ!?
いやまあ、帰って来て自分の部下が全滅してたらとりあえず納得することにしてくれるかもしれませんが、ドンパチやってて、すぐ戻って来たらどうするのよ!?

父上がいないので、なんだかやたらと強気のきょうだいたち。

マクベス「なんて卑怯な…!」
エリーゼ「もーっ!卑怯なのはどっちよ!マクベスとガンズはいっつもみんなにひどいことするし、カムイおねえちゃんに嫌なこと言うから嫌い!いつかボッコボコにしてやるーって、ずーっと思ってたんだから!
カミラ「別に何をしようと全く興味はないのだけれど…カムイを苦しめる者は、殺す。それだけよ」

こんのきょうだい愛!!!

マクベス「うっ…エリーゼ様、カミラ様まで…」
ガンズ「俺もお前たちの甘っちょろいやり方は気に食わなかったんだよ!バーカバーカ!」

エリーゼさんとカミラ姉さんにまで刃を向けられ、さすがにうろたえる暗夜王国の暗部。
やったやったー!オアシスはこっちに沸いている!

アクア「暗夜王国側についたこと、後悔はしていないけれど…育った国を必要以上に蹂躙されて、黙っていられるほど寛容じゃないわ」

アクアさんも、二人に刃を突きつけます。

カムイ「戦うしかありませんね。無用な殺戮は避けたいと思ってきたけど、こいつらは別です」
マークス「大丈夫だ、カムイ。私たちは皆、同じ気持ちだ」

ここにきて、みんなの心が一つになります。

さすがに直属軍が残党に駆られたっていっても、こっちがぴんぴんしてる上にあっちが全滅してたら「お前らなにやってたの?」って言われると思うんだけど、大丈夫か!?
直属軍っていったら……きっと、こう……偉い人とかも混じってると思うんだけどなあ。

いろいろと言いたいことはあるけれど、終章間近、年末調整、因縁の総精算って感じがするので、まあ……いいか。

出撃マップで、舐めるようにマクベスさんを眺めまわします。
マクベスさん、はあー。ようやく報復することができる……。
やはり、兵種はソーサラー。

エクスカリバーと杖を所持、杖、杖か……マクベスさん、『無限の杖』なるスキルを所持しております。少しビビったけど、HP半減杖とかは持ってないようなのでセーフセーフ。

そして気になる魔力は、はっはん、魔力35。
カムイよりは低いですが、……オーディンさんよりは高いですね。
ふ、ふーん。
なんか悔しかったので、オーディンさんには精霊の粉をぱふぱふ振っておきます。

最初の扉越しには飛刀とスレンドスピアを持った兵隊はおりますが、まあ、魔法系だろうと一発だけなら耐えられるユニットがそろってきています。
ゼロさんに扉を開けてもらって、ゾフィーちゃんで救出。
ブノワさんとイグニスさんで扉を塞ぎ、経験値を稼がせてもらうとしましょう。

左にはノスフェラトゥ含めたゴーレム集団、右にはソーサラー、うへ、ソーサラー集団(悦)がいるのですが、まあ、今更ターン経過を気にしているでもなし、無理に二つに分けることもないと思うので、ちょっとずつ進みましょう。

引き寄せの杖にビビりつつ、フォレオくんとエリーゼさんらは、魔法系ユニットならばほとんど完封に近いことができる魔防の持ち主です。
というわけで、攻略のラクそうな右から攻めてみますが、マクベスさんのだまらっしゃい杖を食らい、魔法が使えなくなったところをウィークネスされて散ってしまったので、作戦を変更してやっぱり左から行くことにしました。魔法の封印さえなければ、防陣ゲージもたまって生き残れたはずでした。
よし、ならば左からだ。

ゴーレムやらノスフェラトゥは、イグニスさんとブノワさんのジェネラル親子がなんとかしてくれます。
ある程度安全を確保したところで、下へ下へと降りてゆき、盾になるジェネラル二人組越しにハンマーを持つ敵から優先して倒してゆきます。
オーディンさんとカムイはレベル20にまでなったので、経験値はオフェリアちゃんとカンナ君に譲ります。1発だけなら耐えられるので、反撃を食らわないように調整しつつ、必殺の出ないファイアを持たせてターンを回します。

ジェネラル親子二人、ハンマーにすらなんとか耐えてくれるのが頼もしい。

やってきたガンズさんは、射程が1なのでオフェリアちゃんで楽に倒すことができました。

そして、いよいよ、マクベスさんと相対です。

マクベス「来たのですね、カムイ様。この私に殺されに」
カムイ「いえ…殺されるのは、あなたの方です。マクベスさん」
マクベス「簡単には殺せませんよ。私は暗夜王国いちの軍師なのですから」
カムイ「他に軍師居ましたっけ?」
マクベス「そうそう、リリスを殺したノスフェラトゥは、この私が差し向けたのですよ」
カムイ「!?」
マクベス「ついでに、マカラスにいることをリークしたのも、リョウマ王子を殺すように進言したのも、私です。如何でしたか?私の与える、嘆きの味は…」
カムイ「ああー、マカラスの……ああー……忘れてた……。許せません。あなただけは、ここで終わらせてあげます!」
マクベス「幽閉されていた王女が、勇ましくなったものです。王はあなたを殺さぬよう苦しめろと仰いましたが…私はもう、それだけでは満足ができないのですよ。貴方を殺してこそ、私の策は完成する。今ここで死ね、カムイ!!!!!」

正式な意思と殺意を持って、語調を荒げ、呼び捨てにしてくれるマクベスさん。
王の命という範囲を超えて、カムイを葬り去ろうとしてくれます。

26章までやってきて、報われた瞬間でした

あ、どうしよう、マクベスさんにかまけ過ぎていたせいで、ガンズさんのことをすっかり忘れていました。えっとですねー……。彼は、一国の王になるとか言ってたような、言ってなかったような。

エクスカリバーがなかなか厄介ですが、フォレオくんとエリーゼさんに応援してもらって挑みます。HPが、あと……7!

……。

…………。

偶然HPが低めに残ったから、70%台だけど……ゾフィーちゃんでも倒せるな。
マクベスさんの必殺率が高いから、別のユニットで攻撃することはためらってたんですが……。
いやでも外したら、結構反撃で面倒なことになるし、わりと運が絡んでたから、もう一回この章をやるのも腕が勝手にーーー!!!

とりあえず、マクベスさんをひん剥いて満足です。

マクベス「ガロン王様あ。ひ…ひぃっ…!し、し、死にたくない!」
カムイ「せめて、一撃で送ってあげますね」
マクベス「助けてください、カムイ様…!! 私たち直属軍は、ガロン王の指示通りに動いていただけなのですよ!? 私たちのやり方が気に入らないなら、ガロン王を倒せばいいじゃないですか! そうです、私は悪くない…何も悪くないのです!」
カムイ「……」
レオン「お前は、どこまで…」

まあガロン王を倒したほうが話が早いというのは分かるような気がする。
できればカムイの手で葬ってやりたかったんですが、そういうこと担当のレオンさんがやってくれました。

カムイ「レオンさん。手を煩わせましたね」
レオン「どうってことないね、これくらい」
エリーゼ「さっすがー! レオンおにいちゃん、ナイス!
カミラ「これでカムイを苦しめる者は、いなくなったわね」
マークス「ああ」

んん〜〜んんんん。
私にとって、この章は、イズモ公国とためを張れるくらいの面白さでしたね……。

ファイアーエムブレムif、長かった、長かったな〜!
いやあ、楽しかった。
私はもう、カムイが結婚もしたし、可愛い子どもにも恵まれたし、マクベスさんの最期も見届けたしで、もう、とても満足です。
やること9割がた終えたな、って感じです。

それで、残りの一割なんですが……。

カムイ「みなさん、聞いてほしいことがあるんです。私たちには、最後に倒さなければいけない相手がいます」

あ、そうですね。はい。

マークス「なに…!? その相手とはもしや…ヒノカ王女のことか!?

マークス兄さんの返答に思わず吹き出してしまった。
マークス兄さん、逆転裁判でネタ選択肢があったら選ばずにはいられない人みたいだ(分かりづらい)。

カムイ「いいえ、違います。その相手とは、あたしたちのよく知る人物――暗夜王ガロンです」

カムイの衝撃発言に、沸き立つきょうだいたち。

カミラ「そんな…お父様を殺せというの?」
エリーゼ「ひどい…カムイおねえちゃん、なんてこと言うの!」

いやいやいや、マクベスアウトだったらガロン王も結構アウトじゃない?
そうでもない?

マークス「今更白夜王国に寝返ったなどというのではないだろうな!?」
カムイ「ルート分岐なら6章の時にしています。ここまで闘ってきたのは…みんなに真実を伝えたかったからです」
マークス「真実?」
カムイ「お父様は…暗夜王ガロンは、もはや人間ではありません…私は、今から、それを証明して見せます」

玉座に座れば、暗夜王ガロンは正体を現すはずです。ってアクアさんが言ってました。大丈夫か、カムイ!?

【どうでもいい話】
私が苦手としていることの一つに、「この機械、なんか調子がおかしいみたいで……」と報告することがあります。スマートフォンなり、コピー機なり。
人を呼んでくるとですね、そういう時に限ってぴんぴんしてるんですよ。
あほらしいんですが、「いっそ壊れていてくれ」と祈ることさえよくあります。
ほらー、だから、なんていうか。
お父様がほんとにぶっ壊れているか、全くもって自信がありません。
第一、人外だって報告はアクアさんだけだしなあ。

それに、玉座がほら、新しいのに変えられてたらアウトだしなあ。
っていうかそもそも、王座の効能は本当なのか?
いや、待てよ、王座で真の心が発現するってなんでなんだ?

真に問題にするべきはお父様が化け物かどうかじゃなくて、お父様が非道で倒すべき人間であるという点だったんじゃないでしょうか。

全然ぴんぴんしてて、「お、どうしたの?」とか言われて、「裏切り者ー!」ってきょうだいみんなに叩かれたら凹むなんてものじゃないです。

頼む。頼むからぶっ壊れていてくれ、お父様。

27章 虚ろなる王


【今日のマイキャッスル】
マイキャッスルの空気も、なんだか重いような、そうでないような。
気分を変えようと城の模様替えを選択したら、『ミューズ公国風』『シュヴァリエ公国風』という項目が出てきたので、ミューズ公国風にしてみました。
水のたゆたう、とてもきれいなお城になりました。
滅ぼした相手の文化を吸収するマイキャッスル。いや、滅ぼしていたっけ?

カモメがゆらゆらと空を飛んでいます。
親しい人に声をかけて、心残りを失くします。
……はあー。行くか。


カムイ「みんな、準備はいいですか?」
エリーゼ「おねえちゃん、自信満々だけど本当なの?」
カムイ「はい。ガロン王は、すでにこの世のものではありません」
レオン「どうしてもっと早く言わなかったの? それに、どうして二人だけその真実とやらを知ったんだよ?」
カムイ「それは…えっとですね」

やっぱり気になっちゃう? ストーリー上の都合じゃダメ?
言葉に詰まり、アクアさんにバトンタッチ。

アクア「私たちの口からは言えないわ。でも、私たちは確かに見てきたの。みんなにそれを知らせるためには、ここまでくる必要があった」

あった……かなあ?

カミラ「ここでなければお父様の真実とやらがみえない…そういうことなのかしら?」
カムイ「えーっと、そういうことです」
マークス「……わかった。信じよう。だが、もしお前の言うことが嘘だったときは…全軍がお前の敵に回ることになる」

さすがにきょうだいというオアシスを失ったら、生きていけません。

カムイ「これが、ガロン王の――真実です」

頼む。頼む。見た感じで明らかにわかる人外になりますように……。
とはいいつつも、実はナレーションで『彼らが見たものは、かつて父と仰いだものの姿ではなかった』と書いてあったのでそのへんは大丈夫だと知ってました。

ガロン「見たな…我が真の姿を…」

王座の上で、でろっでろに溶けているガロン王。

エリーゼ「いやあああああっ!!お父様ぁっ!!」
カミラ「そんな…! これが…本当に!?」
アクア「ええ! あの王座に座るものは、真実を明かさずにはいられない」

いや、やっぱり他国の最高権力者の椅子に自国の王の告発を頼るのもどうかと思うけど、まあ、ここに来た以上、それを言っても仕方ないですよね。

ガロン「おのれえええっ、お前たち!このわしを、罠にはめおったのか…!かくなる上は、この姿を見たものすべてを葬り去る以外にないっ!」

ご乱心して実の子どもたちを斬りつけるお父様。
話が早くて助かります。
「この呪いを解くにはカムイを殺せ」とか言われたらどうしようかと思うもんな!

カムイはガロン王に斬りかかりますが、ダークマージになってからろくすっぽ握ってなかった夜刀神ではびくともしません。

アクア「泣いていては駄目よ、戦うのよ!」
カミラ「できないわ、アクア…」
レオン「あんな姿になっても、父上は父上だ…」

きょうだいたちは乗り気じゃありません。
やっちゃえやっちゃえ!宗教に狂った実の親なんてロクなもんじゃありませんよ!

ガロン「所詮は拾い子の貴様の声など、わしの子にはとどかぬ!死ね、カムイ!!!」

絶体絶命……と思いきや、攻撃を受け止めてくれるマークス兄さん。

マークス「黙れ。気安く私の名を呼ぶな…異形の者よ」
ガロン「なに…?」
マークス「今のお前のふるまいを見ていて、わかった。お前は、私の尊敬する父上などではない。昔の父上のことは、私が一番よく知っている。かつての父上は、強かった…だが、実の子に手をあげるような真似は決してしなかった。敵国を支配し、略奪の限りを尽くすようなまねはしなかった!」
ガロン「お前に、わしの何がわかるのだ!」
マークス「貴様こそ、父上の何が分かる! あの頃の父上は…もう…」
カムイ「はい…そうです、兄さん。兄さんの知っているお父様は、こいつではありません。兄さん、私と一緒に戦ってください!」

ここぞとばかりに優勢にのっかるカムイ。マークス兄さんの持つ、ジークフリートが光を放ち始めます。

そういうわけで、新たに力をもらった『夜刀神・暗夜』。
なんかあと2スロットくらい空いてるのが気になりますが、どうせ今回は使わないので気にしない気にしない。

カムイ「諦めません…!私たちは何があろうと、あなたに屈したりはしません!」

というわけで、ガロン王と最終決戦です。

このマップ、特殊な最後の決戦マップで、で、小部屋に一人ずつドローでおびき出されて部屋のボスと面談バトルするような形式です。ドローされたターンは相手が動かないのが救いか。
上方の敵がたくさんたまっている場所にはイグニスさん、ブノワさんを防陣で配置して、ほかのところはとりあえず、『1撃は耐えられて、敵を葬れるユニット』を用意しておきます。
要するに、今までの章で育ったカムイ、オーディンさんやらオフェリアちゃん、レオンさんとフランネルさん、ベロアちゃん。カンナくん……だけはちょっと魔防には難ありなので、魔法部屋に召喚されても大丈夫なようにイザナさんをくっつけておきます。
それぞれに適当に回復役をくっつけて放置。

しばらくやっていると、左の忍者だけはやっぱりソーサラーと相性が悪いので、優先的にドローされないゾフィーちゃんと、くっつけたフォレオくんで左下の忍者部屋に急ぎ、時間を稼ぎます。ジェネラルたちは調合薬やきずぐすりを持たせているので問題ないのですが、油断して余裕をかまし過ぎると御大尽の小判ショットで死んでしまうので、真ん中だけはユニットを整えてから進軍……。

部屋のボスを倒すと、開く扉。なんだろうなんだろう、と思って入ってみると、ようやく階段の存在に気が付きました。増援が出てくる場所かと思ってた。

しばらく時間をかけて真ん中の弓兵たちを倒そうとしたら魔法カウンターで死んだりしましたが、カムイでガロン王に相対です。

ガロン「ヤハリ…オ前ハ…殺シテオクベキダッタ…ハイドラ神ノ御告ゲニ…背イテデモ」
カムイ「自分で考えることも、選ぶこともやめてしまったから、心まで化け物に食われてしまったのです! 私は違います。私は自分で選んだこの道を、きっと平和へとつなげて見せます…!」

お父様にはマクベスさんから頂いた神器・エクスカリバーで応戦。
お父様の射程は3ありますが、アクアさんに歌ってもらったり、ジョーカーさんに防陣を組んでもらったり、ゾフィーちゃんで救出してもらったりしてしのぎます。
回復さえきちんとしておけば相手の命中率は60程度、しかもこっちは2回攻撃・必殺なしなので簡単に倒すことができますね。

ガロン「コンナ、馬鹿ナ…馬鹿ナァアァアアアアアアアアアアア…!!」
カムイ「これでいいんです…」

思ったよりはあっさりと、ガロン王を撃破です。
カムイがちょくちょく悪の道をウィリー走行で走りすぎて次回作のラスボスとかになりそうなセリフをかましてくるのが気になる。

カムイ「私たちはこの戦争に勝利しました。残った白夜兵は助命し、捕虜たちの開放を…」

終わった……。
と思って油断したところに、矢が飛んできます。

タクミ「僕が…やる…僕が…」

た、タクミさん!!!

タクミ「殺してやる!! カムイっっっ!!!」

現れたタクミさんは、カムイに明確な殺意を持っています。
まあ、今更弓殺し持ってるし痛い。当たった。当たったら死ぬ。助けてくれ。

カムイ「話を聞いてください! ガロン王はもういません…戦争は終わったんです!」
タクミ「殺す、お前だけは僕が殺す…そう決めていたんだ」
カムイ「話を聞いてください、タクミさん」
アクア「待って…カムイ!説得が通じる相手ではないわ!」

どうやら、タクミさんもガロン王と同じく、謎の思念に操られているようです。

タクミ「お前のせいだ…お前のせいで、白夜王国は、僕たちの国は、めちゃくちゃになってしまった…お前さえいなければ楽になれる…こんな思いもしなくて済むのに! お前さえ、いなくなれば…!」
カムイ「! 泣いているのですか? タクミさん」
アクア「さあ、行くわよ、カムイ。あの子の恨みは、もう戻れないところまで来ているわ。犠牲が増えてしまう前に、止めるしかない」
カムイ「いいえ…」

アクアさんの静止を聞かず、タクミさんの前に歩み寄るカムイ。

カムイ「私はここで倒れるつもりはありません。ですが、せめて…あなたの怒りは、すべて私が受け止めます

「その弓で私を好きにして」って、あっはっは。27章でやるんじゃない、そんなことー!
ああ、だから、弓殺しがあるからってそんな舐めたプレイしてるとさあ!

「狙うのなら私ひとりを」と言い出すカムイですが、うっかり夜刀神が粉々になってしまいます。
あー。あーあーあー。ほら、言わんこっちゃない。

カムイ「さあ、タクミさん…あなたの怒りは…こんなものではないでしょう? もう一度…かかって……」

カムイーーーー!!!
脳みそに温泉でも湧き始めたのか、カムイーーー!!!!


終章 光去りゆく黄昏


【今日のマイ…あ、あれ!?マイキャッスルに戻れない!?】
うっそだろ!?支援会話ぽわぽわしてたのに!?
うっそだろ!?戻れないの!?
え、これ、失敗したらまたもっかいガロン王倒さなきゃならないの!?
やめてくれよ!せめて、そうだ、セーブ、セーブだけはさせてくれよ!

ミコト「…朝ですよ、カムイ…」
カムイ「…お母様…?」

デジャブにうっかり涙腺が緩んでしまいました。
ああ、なんだか人に起こされるのはなつかしいなあ。

目覚めたところは、白夜王城の自分の部屋。
死んでしまったはずのミコト様に起こされて、目を醒まします。

カムイ「あれ、じゃあここは、私の部屋なのですか…?」
ミコト「あなたはいつもお寝坊さんなんですから。幼いころから、ずっとそう。さあ、今日はリョウマと訓練する予定があるのでしょう?」
カムイ「まだ寝ていたいのですが…」
ミコト「だめですよ、カムイ。私だって、もう少し、できることならずっと、ここで眠らせてあげたい。でもきっと…それはあなたのためにならないから」
リョウマ「まったく…まだ寝ていたのか、カムイ」
カムイ「兄さん…」
リョウマ「早く夜刀神を持って、城の庭園に来い。これ以上俺を待たせたら後が怖いぞ?」
カムイ「えーっと、刀、刀…あれ? 夜刀神がありません」
リョウマ「どうした、カムイ」
カムイ「えーっと、別の武器でもいいですか?」
リョウマ「それで勝てると、世界を救えると思ってるのか?まさか、俺が最期に言った言葉も忘れているのではないだろうな?」

「後は頼む」と、リョウマ兄さんはそう言いました。
その言葉がカムイを現実に引き戻します。

カムイ「じゃ、じゃあここはもしかして…!私はさっきの攻撃で、死んでしまったのですか…?」
リョウマ「いや、まだ戻れる。お前が、戻りたいと強く願うなら。まだ戦いを続けている、大切な仲間の元に」
カムイ「仲間の元?」

タクミ「殺してやる…次は、お前たちの番だ!!!」

ずばし、ずばし、ずばし。
響き渡る戦闘SE。
うわーーー!!!言わんこっちゃない!!!

タクミさんの攻撃の隙を縫うようにして、仲間たちがカムイに声をかけてくれます。
あれ、結構余裕だな。

アクア「だめよ、カムイ。死んでは駄目…!もう一度目を開けて。もう一度、声を聞かせて」
ジョーカー「カムイ様…どうかお目覚め下さい!このようなところで別れるなど、…絶対に嫌です!」
エリーゼ「やだよ、死なないで…!あたし、頑張るから、もう一度、あたしを見てよぉ…っ!」
カンナ「お母さん…、僕を置いていかないで!」

み、みんなあ……。

オーディン「\運命を共に/貴様は幽玄の魔に囚われているだけだ…さあ、早くその腕で闇を振り払え!」
オフェリア「\これも血の定め/まだ煌きは消えていないわ。その剣からも、その身体からも。さあ、立ち上がって…!」

くそっこいつら!!!
あんまり悲しんでくれなかったらこのまま起き上がって心中するからな!?!?

仲間からの温かい言葉でやるべきことを思い出したカムイ。
起き上がろうとすると、会いたいというものがいると引き留められます。

タクミ「……」
カムイ「あれ!?タクミさん!?どうして…?」
タクミ「いや…あれは、僕じゃない。恨みの力で動いているだけの…ただの屍だ。僕の心はもう、とっくの昔に…死んでしまっているんだよ。お願いだ、カムイ。戻るのなら、僕の身体を殺してくれ。あなたの刀、夜刀神なら、きっとそれができるから」
カムイ「夜刀神は、ぽっきり折れてしまって……」
タクミ「僕の風神弓をあげる、カムイ」
カムイ「なんですって…」

タクミさんを救ってみせると、風神弓を受け取るカムイ。

タクミ「ありがとう。もしあなたが、僕と一緒に戦ってくれたら、どれだけ心強かっただろうね。あなたのこと、姉さんって呼んでみたかった」
カムイ「すみません…」
タクミ「いや、あなたは僕の恨みを受け止めて、ここまで来てくれた。それでじゅうぶんだよ。ありがとう、カムイ姉さん…」

タクミさんがここまで言ってくれるんなら、少しは死にかけた甲斐もあるかもしれませんね。

もう会えない人たちと別れ、リリスさんに連れられ、最終決戦に向かいます。
もう会えないって言いましたが、何度もやり直すことになるのは目に見えてるので、あと何回かお邪魔すると思います。

元の世界に戻ってみると、闇のタクミさんが風神弓を失って狼狽しています。

アクア「これだけは、使いたくなかったけど、タクミ。あなたのことに、気を付けてあげられなかったから……」
タクミ「どうして、みんな、僕の邪魔ばかりするんだ…!」

アクアさんが意味ありげに禁断の歌を歌い始め、進軍です。

やけっぱちになりながら荷物を整理。初めて気が付いたんだけど、アクアさん、槍レベルがある……。

数ターンで右の敵の攻撃範囲を見誤って殺されてしまったので、ガロン王から繰り返します。
はぁ〜どっこいしょ。

【最後のマイキャッスル】
仲間たちに癒されながら、もうすべて終わりなんだとばかりにありとあらゆる要らないアイテムを売り払います。それで、ドーピングアイテムや薬を買っていきましょう。
ガンズさんが落としたSの斧も、斧がSのユニットはいないので売り払ってしまいます。
良い値が付きました。

それで、次は控え兵士さんの武器を……。

マークス「軍資金が足りないのか?」
サイラス「愛着があったんだけど、しかたないよな」
ゼロ「俺はもう、売るのを拒むものなんて持ってない…」
アシュラ「俺の持ち物なんて、大した金にならないぞ」

売りづらいわ!!!

いちいち輸送隊に預けてから売ることにしようっと。
えー。仲間を復活させるビフレストなんてのもありますが、杖Sがいません。ストラテジストでもないし、杖Sって誰が使えるんだろう。
一応、とってはおくか……。

がっしゃがっしゃ物を売り、ガロン王に挑戦して倒すのだけはこなれてきました。

今のメンバーで、最低限、ガロン王を倒すのに必要なユニットはカムイとアクアです。アクアさんが踊れば、たどり着いてからおおむね2ターンで倒せます。

真ん中の兵は別の兵でちらっと通路に出るとおびき寄せられるので、その隙に階段を駆け上がってボスに挑みます。経験値?どうせ何度も死ぬんだ!やってられるかよ!!!

ほんっとに最終章はつらくって、しかもリセットしまくるほどモチベーションが保ちません。
一人、また一人と仲間が減っていきます。

これだから弟ってやつは!!!
マークス兄さんなら、25ターンは待ってくれた!!!!

ああもう、もう、もう、正々堂々勝負しようぜ!
一騎打ち、一騎打ちにしようよー。
あ、武器はもちろん鉄の弓ね。それでそっちからは動いちゃダメ。
そのうえで正々堂々勝負しようぜ!!!

最終章だから割り切って、下までいければ…下までいければ、弓殺しを持っているユニットなんてごろごろいるんですが、オフェリアちゃんが死んでしまったときは、考えるより先に手がリセットを動かしていました。

少しずつ、少しずつ進軍して、6割、7割の神頼みが何回もそうそうかなうわけがなく、屍累々です。
ただ、救いはタクミさんを倒せなくはないことです。
屍累々でクリア。
クリア……。クリアすることはできましたが、クリアすることができることを確認して、リセット。

死にながら覚えて、神に祈りつつ、少しずつ少しずつパターンを確定させていきます。
フリーズやウィークネスといったいままで使いどころが限られていた杖も、もう遠慮することはありません。

増援を確実に排除することをあきらめ、先へ進みながら相手取ることにしました。

S杖を使えるユニットがいないものの、倉庫に入ったビフレストが、本当につらい。
子世代が死んだとき、つい、あの杖を見つめてしまう。
「なんてラッキー。もらっとこ」ってノリで拾ったけど、あれほどの重みがある杖はないと思います……。
可能性があるって、残酷だなあ。

マークス兄さんとレオンさん、アクアさんが撤退するものの、「ここは…死亡ではない」と言い聞かせて、なんとかかんとか強引に突破することにしました。

ずるずると下へ降りて行って、タクミさんと接敵。
幸いなことに、弓殺しのおかげで思いのほか勝てる数字にはなっています。

2ターンかけて、タクミさんを撃破。

タクミ「僕…僕は…あり、がと…ねえ…さ…」

ここでうっかり涙腺が崩壊してしまいました。

否応なしによぎる、「もしも白夜だったら」という可能性と、そうしたら誰が犠牲になるのかという悲しみ。

戦争は、ここに終わりました。

ファイアーエムブレムif暗夜王国のメインストーリーも、ここでおしまいです。

カムイ「アクアさんは…? さっきまでそこにいたのに…何でしょう、この胸騒ぎは…まるで、アクアさんとはもう二度と会えないような…」

エンディング 暗夜王国


マークス兄さんの戴冠式。
長くに渡って敵対していた二国が和解したこと、公国や部族には自治を認めること、白夜領とは支配ではなく信頼でつながりたいと、マークス兄さんは高らかに述べます。

マークス「闇に閉ざされた夜の空にも、星は輝いている。私は王として、その光となろう」

いや〜、さすが兄さん。
かっこよかった。

マークス兄さんの名演説に、かっこよかったと手を振るエリーゼさん。それをとがめるレオン王子の声もまた大きかったようで、ギュンターさんが咳ばらいをします。

新しき暗夜王国と、マークス国王に栄光あれ!

生き残ったヒノカ姉さんとサクラさんがやってきます。どうやら、白夜の方は、ヒノカ姉さんが継いでくれるということ。
全てを救えなかったことに心残りはありますが、戦争のどさくさに紛れてロクでもないやつは消し飛ばしたので、終始和やかな雰囲気です。

アクアさんは、姿を現すことはありませんでした。

湖畔へとやってきたカムイ。
アクアさんの歌声を聞いて、目を閉じます。目を開いてみると、そこにアクアさんはいないのでした。

【未来のきょうだい(ムービー)】
エリーゼ「おねえちゃん、はやくはやく!」
カミラ「まあ、この子ったら…」
レオン「ほら、早くいくよ」
マークス「相変わらず騒がしいな…お前たちは。昔と同じだ。きっと、これからもな」
カミラ「ふふ」
エリーゼ「えへ」
マークス「先の戦いに正義などなかった。いや、戦いに正義などないのかもしれん。正義とは、立場によって移ろいゆくもろいものだ。だが、せめて、私はこれから王として、己が信じる正義を貫こう。その大切さをおしえてくれた、お前とともに」

カミラ姉さんとぶつかったとき、あっ、何か柔らかいものと、何か柔らかいものとぶつかった!!!
ああっ!ああっ!
このせいでマークス兄さんの言ってることが頭に入らなかったので、ムービーを3度ほど見直しました。ああっ!スラッシュが!目に毒だ!ああっ!!!(台無し)


ファイアーエムブレムif、暗夜王国。とても楽しいソフトでした。
いろいろとツッコミどころはあると思うんですが、熱に浮かされたように遊び、四六時中はこのゲームのことを考えていました。ふふふ。とっても満足です。

長らく拙いプレイ日記にお付き合いくださり、ありがとうございました。