7 幻想水滸伝 プレイ日記 その1

幻想水滸伝 プレイ日記

その1

皇帝との謁見〜サラディ


皇帝との謁見



どこからともなくエルフとドワーフという単語が聞こえてきたので幻想水滸伝をプレイすることにしました。

デフォルト名がないな〜、どうしようかな〜。
主人公の性別が選べるタイプのゲームだったら、照れるのでなんとなく適当に命名するんですけど、男主人公だったので、とりあえず、主人公の名前は「ひんこ」です。

いまのところ、作中にエルフとドワーフが出ること、なにやら拠点に名前をつけるらしいことくらいしか知りません。
せっかくなので、困るまで説明書も読まないことにします。

……。
あ、動ける
何かボタンを押してスキップしてしまったのか、はたまたほんとにそういったものがないのか、いきなり主人公の操作が効きます。
ははあ〜、なるほどなあ。

気の赴くままにてくてくとそのへんを歩いてみますが、マップがとってもきれいです。
キャラクターのドットが磨き抜かれたぴっかぴかの床に映り込んでいる。
これがまた、絨毯には映ってないんだよなあ。すごいなあ。

近くにいる人に話しかけたら、お話が進みました。
どうやら、主人公はお父さんと皇帝陛下との謁見に来たようです。

「帝国大将軍テオ・マクドールさま。そのご子息、ひんこ・マクドールさま。
皇帝陛下とのえっけんのため、ごにゅうしついたします」

変な名前にしてしまったせいで、なんだかすごい字面になってしまった。

謁見の間では、皇帝陛下と宮廷魔術師のウィンディさんが迎えてくれます。

バルバロッサ「テオ、おまえも北方でのふおんな動きを知っておろう。どうだ、北方の守りに出向いてもらえるか?」
だいじん「ジョウストン都市同盟との争いはひとすじなわではいかないでしょうが、テオ将軍ならば安心です」

おしごとしてるパパって、とってもかっこいいね!
皇帝から、愛剣プラックを受け取るテオさん。
ああ……遺産相続の香りがする……。
ユニーク武器を持ってる身内、特に年長者、さらに人の親とくれば、これはもう厄満です。
お父さんとは、いざというときの別れに備えて、なるべく心の距離を保っておきましょう(開始しょっぱなから死亡フラグを警戒するプレイヤー)。

バルバロッサ「さすがにいいツラがまえをしておるな。
ひんこよ、テオが北の守りについている間、父の代わりにこの帝国に力をかしてくれないか」
ひんこ「いやです

選択肢があったのが悪い。

主人公の無礼を笑い飛ばして済ませてくれるバルバロッサ皇帝。
器のデカさがさすがにそんじょそこらのそれじゃありません。
隣にいる父親はさぞかし肝を冷やしたことでしょう。

バルバロッサ「おまえの行く道はおまえが選ぶがよい。
しかし、今はまだわが下で多くのことを学べ。それからでも遅くはあるまい」
テオ「もったいないお言葉、ありがとうございます」

まだ序盤だから、とりあえずはチュートリアルといったところでしょうかね。

ウィンディ「ふふふ、かわいいぼっちゃんだこと。がんばりなさいねひんこくん」

うおおおお〜〜〜〜〜!!!うおおおおおお〜〜〜〜!!!
ひ、ひんこくんだってよ〜〜〜!!!

バルバロッサ「ひんこよ、テオ以上の働きを期待しているぞ」

とりあえず、権力(パパ)を後ろ引き連れて、これから上官となる近衛隊隊長クレイズさんにご挨拶をしておきます。
おらおらー、参観日だぞー!
と思ったら父さんは部屋までは入ってきてくれませんでした。
パパったら常識人だなあ。

クレイズ「ふん。おまえがテオの息子か?
大将軍の息子だろうが、ここでは特別扱いしないからな。
わかったか。わかったらさっさと帰るんだな」

あー、こういうタイプか。
私、クレイズさんのことすごく好きになれそう……。

パパ曰く、家でグレミオが心配しているとのことです。
グレミオ……グレミオねえ。いったい何者なんだろうか。
家に帰ると、さっそくグレミオさんが迎えてくれます。

グレミオ「お、お、おかえりなさい、ぼっちゃん。ど、ど、どうでした? うまくいきました?
皇帝陛下のまえで失敗しませんでした?」

予想に反して、グレミオさんは立派なお兄さんでした。
え、ちょっと、何枠だ……! PC2か!?

グレミオ「ぼっちゃん、グレミオはもーーーーーーう心配で、心配で・・・でも、だいじょうぶだったみたいですね」
テオ「そんなに心配するなグレミオ」
グレミオ「あ・・・! ああ・・・テオさま、いたんですか」
テオ「いたんですかとはなにごとだ。お前はひんこのこととなるとむちゅうだからな」

まさかの幼馴染ヒロイン枠か!?

グレミオさんは、どうやらおうちの世話人のようです。
一人称や口調と相まって、なんだかグレミオさんからものすごくばあやを感じる。
ヒュー! さっすが金持ちは違うなあ!
主人公と皇帝陛下とのやり取りを聞いていたら泡を吹いて卒倒するんじゃないでしょうか。
シチューがどうのと騒いでいなくなったグレミオさんを追跡。

選択肢「みみをひっぱる
くすぐる
じゃまをしない」

選択肢があったらひっぱるよね。そりゃね。

グレミオさんのリアクションが思いのほかに良かったので非常に満足です。
このゲーム、キャラごとの好感度ってあるのかなあ。
あるとしたら皇帝陛下の好感度は大丈夫かなあ。
まあ、とばっちりは主にパパに行きそうだからいいか。

ここでさっそく緊急事態になったので、説明書を開くことにしました。
説明書によると、グレミオさんは、主人公の付き人で……。
エルフとは書いてないな……。うーん。耳がちょっととんがってる気がするんだけど……。うーん。

おうちの中にはそこはかとなくりりしい雰囲気を纏った女性のクレオさん。そして、部屋のベッドで寝ている男性、パーンさんがいます。
主人公がぼっちゃんと呼ばれるところをみると彼らも使用人でしょうか。

二階にあがると、テッドくんが声をかけてきます。

テッド「聞いたぞ! ひんこ!! 皇帝陛下に会ってきたんだろ!
なあ、なあ、聞かせてくれよ。一生のお願いだからさぁ、な?」

やった! 面白親友(悪友)枠だ!

テッド「ひんこ、おねがいがあるんだ・・一生のお願いだよ。
おれもさぁ、仲間に入れてくれよ。みなしごだったおれを拾ってくれたテオさまにさぁ、おんがえしがしたいんだよ。な?」
ひんこ「もちろんOKだよ
テッド「さっすが、親友!!」

二人仲良く主人公の自室に入って皇帝トーク。
宮廷魔術師のウィンディさんはねー! すっごいきれいだったよ!
今どきの可愛いグラフィックも嫌いじゃないんだけど、私としてはこのくらいの絵柄が落ち着いててちょうどいいっていうか……。

テッド「なぁ、ひんこ。おれ、おまえに話しておきたいことがあるんだ」

何やら結構深刻な調子でしたが、そこでグレミオさんからの夕食コール。
話はまたの機会になりそうです。

テッド「さすがにグレミオさんの料理だな。これだからひんこの家に遊びに来るのはやめられないんだ」

話ってあれか? 正式にうちの子になりたいって話か?
どっちが弟かって話なら、主人公としては兄さんってのは譲れないな。

席に着席して、パパと使用人たちとみんなで乾杯。

テオ「わたしがいないあいだは、ひんこがこの家をあずかることになる。みんなはひんこを助けてやってほしい」

あざっす! よろしくおねがいします!

出立際、深夜、主人公の寝顔を眺めるお父さん。

テオ「しばらくお前の顔も見られなくなるな、ひんこ」
グレミオ「おこしましょうか?」
テオ「いや、いい。ねむらせておけ。ふたたび会えぬわかれでもなし」

なんていうか、だんだんと父親の死亡フラグが色濃くなっていきます。
次に見られる顔が死に顔じゃないといいですね!

やいのやいの言っていますが、実のところとっても心配です。
このへんファイアーエムブレムで習った。
幻想水滸伝ってどういうゲーム? パパ助かる?
ほんのちょっと、ほんのちょっと覚悟しておこう……。

そして、この時の覚悟が足りなかったことを、後程思い知らされることになるのでした。

初めてのおつかい



グレミオ「おや、おこしてしまいましたかね。おはようございます。ぼっちゃん」

主人公が寝ている間にテオさんはもう北方へ旅立ってしまったようです。
ソーリーパッパ。非常にしのびねえな。
これからは主人公も帝国の一員としてがんばらなければなりません。

朝のご挨拶とともに、グレミオさんが仲間になってくれました。
あっ、てっきりセーブを請け負ってくれるキャラクターだと思ってたら、操作キャラなんだ!?
続いて、パーンさんとクレオさん、テッドくんも仲間になってくれます。
序盤からいきなり5人パーティとは、やるな。

城に赴いて、お仕事を貰いに行きます。

クレイズ「ふん。テオのこせがれか。おそかったな。いつまでもおぼっちゃん気分ではこまるぞ」

テオさんの出立前と後で全く変わらぬこの態度はある種潔いものがあるんじゃないでしょうか。

初めての任務は、グレッグミンスターの北東にある魔術師の島へ行って、うらない師のレックナートさんという人物から星見の結果を受け取ることだそうです。
へー。おつかいか。へー。

クレイズ「んっ。おまえらちゃんと聞いているか? 魔術師の島がどこにあるか言ってみろ。」
選択肢「グレッグミンスターの北東
グレッグミンスターの北西
この地上のどこか

選ぶだろそんなもん!!!

クレイズさんをからかってご満悦。
現地までは竜騎士が送って行ってくれるそうです。あれ、ひょっとして方角を覚える必要はなかったのか。
かちく小屋ってどこにあるのクレイズさーん!

クレイズ「かちく小屋は、この城のどこかにある! それくらい、自分でさがせ!」

私、あんたとはすごく仲良くなれそうだよ……。

味気ない初任務に、武闘派のパーンさんは不満たらたらです。
クレオさんがそれをなだめ、グレミオさんは危ない任務でもなさそうなのでほっとしている様子。
そっと「ぼっちゃんがたよりないわけじゃないんですけど」って付け加えるあたりすごいなんかありがとう。
テッドくんは竜騎士に会えるということでテンションだだ上がりです。

かちく小屋は思いのほか早く見つかりました。お城のすぐ外です。

フッチ「あんたらが近衛隊の人たちかい? おれは竜騎士見ならいのフッチ。
こっちは、おれの騎竜のブラック。へへっ、かわいいだろ」
テッド「なんだ、竜騎士っていうから期待していたのに、ただのガキじゃないか」
フッチ「なんだって!! そういうおまえだってガキじゃないか」
テッド「なんだと! このおれがガキだって!! こう見えてもおれは300年・・・」

誰がエルフだって?(一時停止)
うーん、でも、テッドくんの耳は明らかに丸いんだよなあ(再生)。

6人を乗せて、ドラゴンは飛び立ちます。
やいのやいの言い合いを続けるフッチさんとテッドくん。こんの仲良しどもめ。

しかし、おつかいクエストの序盤からドラゴンが見られるなんて非常にぜいたくですね。
フッチさんは入り口で待機しているようですが、顔グラフィックがある以上、のちにまた縁があれば会えるかもしれません。

ドラゴンを決定ボタンで入念にもふって山道を登ります。
ただのおつかいかと思いきや、きっちり道中で敵とエンカウントします。

それでもってグレミオさん……!!! あんた、そんなナリでアクスファイターなのか!!!

ルック「こんな島にお客とはめずらしいな。これはさっそくおもてなしをしないとね」

道中、なんか生意気そうな魔術師に出会い頭にクレイドールをけしかけられました。
パーンさんとグレミオさんのタッグ技、「お守り攻撃」でなんとか撃退。
ぼっちゃんとしては、ネーミングがすっごく恥ずかしいんだけど。
誰が考えたのそれ。

ルック「さすがは帝国近衛隊といったところだね」
パーン「ふざけんな! おれたちにウラミでもあるのかよ」

「本物かどうかためしてみた」とのたまうルックくんですが、こっちは駆け出しのひよっこなんだぞ! かんたんにしぬぞ!

建物に入り、長い階段を上ると、レックナートさまがいらっしゃいました。

レックナート「おまちしておりました、帝国からの使者のかた。あら、今年は、かわいい使者ですのね」
テッド「かわいいだってさ。どんな気分だい、ひんこ。わるい気はしないか?」

うん

何か吹っ掛けられるかと思いましたが、レックナートさまは意外とすんなり星見の結果を渡してくれるようです。
ルックさんは物語の途中で意味ありげにちょいちょい深いことを言ってくる第三勢力の狂言回しなのかと思ってたんですけど、ほんとに弟子なんだね。
パーンさんがおなかをすかせているようなので、用事を済ませてとっとと帰りましょう。

レックナート「! あなた、お名前は? そう、ひんこ・・・・優しい名前ね」

なんたってひらがなですからね。

なんだか、世界の大きな流れの中で厳しい宿命を背負っているとか言われた気がしますが、気のせい気のせい。

レックナート「わたしたちは再び出会うことになるでしょう。これは”星見”ではなく、わたしの願いですけどね」

そんなこと言われたら好きになっちゃう……(チョロい)。

レックナートさまは、ルックさんを呼び出して岸べに送ってくれるように言いつけてくれます。
「くれぐれもイタズラはしないように」ってお弟子さんに言ってるあたり、やっぱりあれはわざとだな。
ルックさんがけしかけてきたクレイドールからは1500ポッチ(通貨の単位)貰えたので、まあよしとしましょう。

レックナートさまは、クレオさんに火の封印球をくれました。
私が封印球の使い方を覚えるのはずいぶん後になるんですけれど、それはまた別のお話です。

岸べでは、待ちくたびれたフッチさんが勝手に帰ろうとしていました。
おいタクシー
そこへみんなが飛んできて、ワープに(わざと?)失敗させられたテッドくんだけはバランスを崩して転倒します。
このゲームのいちいち面白いやりとり、なんなんだろう。

フッチ「いくぞブラック! 帝都までひとっとびだ!」

岸からはドラゴンでお城に帰還。
たぶん、今回はさわりだけだと思うんですけれど、またドラゴンに乗る機会があればいいですね!

ロックランドの山賊退治



クレイズ「ふん。やっと戻ってきたか。どうやら仕事はこなしてきたらしいな。全くの役立たずというわけでもないか」

そんなこと言われたら好きになっちゃう……(二度目)。

ありがたい訓示をほいほい聞き流していると、いつのまにかクレイズさんの後ろに腰ぎんちゃくがくっついていました。
クレイズさんが何か言ってるんですが、腰ぎんちゃくがちょいちょい合いの手を入れてくるせいで全然頭に入ってこない。
いちいち仲間が舌打ちしたり悪態ついてくれるので面白いです。

話が進まないのはクレイズさんもうざったかったのか、コントめいたやりとりをなんどか繰り返した後、カナンさんに「うるさい!!!」と声を荒げます。
なんだ、私以外は怒られないわけでもないんだな。なるほどな。

というわけで、お荷物(カナン)をしょってグレィディという軍政官に税金のことを尋ねに行くのが次のお仕事です。

システム:カナンがムリヤリついて来た。

思わず笑ってしまった。

ロックランドにたどり着きましたが、なんだかちょっと陰惨な雰囲気。
どうやらグレィディとやらはそれほど良い軍政官ではないようです。
門番の態度がとても不遜ですが、カナンさんが一喝すると、近衛隊という身分にビビって慌てて出てきてくれます。
まったくパパのコネさまさまだぜ。
税金を回収、といきたいところですが、どうやら清風山にいる山賊が村を荒らしまわっているようです。
ほんとかなあ……。
あんまり気が乗らないんですが、パーティーメンバーがわりとノリノリなのでついていかざるをえません。

宝箱を回収しながらちまちまレベル上げ。
調子こいてたらイノシシにどつかれて2度3度ほど全滅しました。
奥へと進んだら、まかり間違っても山賊ではない恐ろしく強そうなグラフィックが見えたので、引き返してチキンセーブ。
なんか、例えるなら帝国が秘密裏に人体実験をして製造しているキラーマシーンみたいなのが見えた。

ここのボス、クイーンアントは現状ではどうしようもならないほど強いです。
ダメージが全然通らない。
これはどうするべきか……と思ったら、どうやらこれは負けイベントだったようで、数ターン経つと戦闘が終わりました。

パーン「くそっ、なんてつよさだ。まったくあいてにならないぞ」
クレオ「まずいな、このままじゃ全滅・・」

逃げるのも成功するかどうか。まあ、まだカナンさんよりはみんな早く走れそうだし序盤ですし、意外と何とかなるんじゃないか。
緊迫した空気の中、テッドくんが口を開きます。

テッド「ひんこ、みんな。下がっていてくれないか。おれに考えがあるんだ」

よし、親友。シリアスだとなんか死にそうだから、ここはどかんと面白そうなやつを一発頼む。

クイーンアントの前に立ち、呪文を開放するテッドくん。
ブラックホールめいた半球を呼び出し、敵を1撃で葬ります

あまりのことに呆気にとられる一同。プレイヤーも同様です。

テッド「すいません。今はせつめいすることはできません」

これについてはおうちで話すと言われたので、言葉の通りそのまま直帰
家族会議を開こうと思ったのですが、イベントが全く進みません。
山賊退治のことをすっかり忘れていました。
あっはっは。うっかりうっかり。

もう一度清風山に登り、奥へと進みます。

バルカス「おれさまは、せん風斧のバルカスさまだ。あっちのが遠当てのシドニアだ。
税金泥棒の帝国軍め、ケガしないうちに帰りな」
パーン「俺は、帝国にその人ありと言われた…」
クレオ「ばか! あんたまでつきあうことないよ」

ほんと何かしら面白いのなんなんだ。
下っ端山賊を倒した後、バルカスさんとシドニアさんとバトル。
さんざん迷子になったせいか、レベルがあがっていて、こちらは苦戦することなく倒せました。

それほど非がなさそうな山賊二人をグレィディさんに突き出します。
村からのお礼の10000ゴールドは、ついてきたお荷物に回収されてしまいました。
この野郎。
もう一発くらい親友のブラックホールが暴発しても私は見なかったことにするんだけどな。
テッドくん、右手が疼いたりしない? しないか〜、そうか〜。

カナンさんが手柄を一人じめしようと、自ら報告に行ってくれるようです。
それはまあいいんですが、テッドくんまで一緒に連れていかれてしまいます。大丈夫かなあ。

一生のお願い



グレミオさんがご飯を作ってくれましたが、テッドくんはまだ帰ってきません。
セーブして階下に降りると、満身創痍のテッド君が家の玄関に倒れています。

あばーーー!?

いやいや。いやいやいや。そんな!?
テッドくんは面白親友枠だろ!? そんなヤワじゃないだろ!?

グレミオさんと一緒にテッドくんを部屋に運び込みます。
ほっとくって選択肢が出た気がするけど今はさすがにそういう空気ではない気がする。

テッド「た、たすけてくれひんこ・・・・」

どどっどどこの薬草をとってくればいい!?

テッドくんは息も絶え絶えになりながら、城で何が起きたかを語り始めます。
どうやらテッドくんが使った力のことがカナンさんとクレイズさんを通してウィンディさんの耳に入ったようです。
厄介なところでほうれんそうがしっかりしている。
テッドくんは、紋章を奪おうとするウィンディさんにさからい、紋章の力を開放して大きなケガを負いました。

テッドくんの居所を近衛隊に知らせた方がいいんじゃないかというパーンさん。
一方で、グレミオさんは、ぼっちゃんの親友が帝国に追われるようなマネをするはずがないと擁護派です。
クレオさんは、とりあえず、テッドくんが目を覚ますまで待機しようと言うのですが、パーンさんはおくすりを買ってくると家を出て行ってしまいました。

と、そこで目を覚ましたテッドくん。

テッド「ひんこ・・・一生のお願いだ・・・お・・おれの・・たのみを・・聞いて・・くれるか・・・?」

お前の一生のお願いは300年分あるよな!!!

ひんこ「いやだ」
テッド「そう言うなよ・・ひんこ・・い、一生のおねがいだ・・・聞いてくれ」
ひんこ「いやだ」
テッド「そう言うなよ・・ひんこ・・い、一生のおねがいだ・・・聞いてくれ」
(以下ループ)

私さあー! きみの頼みを聞くのはいいけどさー! これに頷いたら君が死にそうで怖いんだよ!!!

言われるがままにテッドくんの手袋をはずします。

テッド「そう・・これは27の真の紋章の一つ・・”ソウルイーター”・・・・・・呪いの紋章・・」

ウィンディさんから逃げ回り、300年世界を放浪していたというテッドくん。
まあ、まさか、山賊退治しに行ったら負けイベントが発生するとは思わないよな。

テッド「おれは・・この傷じゃ・・・・あの女魔法使いから・・・逃げ切ることは・・・で・・・できないだろう・・・」

”一生のお願い”で、紋章を守ってほしいと頼まれます。

ひんこ「わかった、安心しろテッド」
テッド「この紋章は・・おまえに・・不幸を・・もたらすかもしれない・・その時は俺を・・うらんでくれていい。
でも・・ウィンディにだけは・・そ・・それを・・わたさないでくれ」

主人公が紋章を受け取ると、入り口がにわかに騒がしくなります。

テッド「おれは300年の間・・一度もゆっくりとねむったことが・・なかった・・・これで、はじめて・・ゆっくりと・・・・・・・ねむれそうだよ・・・・・・・・・」

横になったっきり、うんともすんとも言わなくなったテッドくん。
さすがにこんなしょっぱなから親友がいなくなったら心が折れるぞ!?

玄関に居たのはおなじみのクレイズ上官。
テオさんにめいわくをかけたくなかったパーンさんが近衛隊にチクってしまったようです。
お前、脳筋腹ペコキャラじゃなかったのかよ!!!
まあ、テオ様がいないうちに変なことができないというのは分かるし、いずれにせよテッドくんがここにいることはすぐバレていたでしょう。

立ちふさがるクレオさんとグレミオさん。と、そこへ、ガチャッとドアを開けてテッドくんが起きてきます。

きみも忙しい奴だな! 生きてるんなら寝てろ!!!

テッドくんは、”ソウルイーター”を主人公に譲渡したということはまだ分かっていないから、オトリになると言います。

ひんこ「いやだ」
テッド「だいじょうぶだ・・・あ・・・安心しろよひんこ。おれも・・逃げ切ってみせる・・」
ひんこ「いやだ」
テッド「おれは・・・おまえを信じている・・だ・・だから・・・おまえもおれを信じてくれ・・・」

ここで、セリフが変わるのがもう、わかってるよなあ!

テッドくんの言うことに頷く主人公。
親友の言うことなら信じてあげなくてはなりませんよね。

グレミオ「ぼっちゃん! テッドくんは、あのケガなんですよ、逃げ切れるはずがありませんよ」
クレオ「言うなグレミオ。ぼっちゃんにもわかっているはずさ」

わかってなかった。

このゲームってさあ、そんなに判定が辛いの!?
ひょっとすると死に際を目撃しなればいろいろな力が作用して大丈夫かもしれないと思ってたんですけど、なんかまわりの言い草が非情である。

促されるまま、調理場の裏口から逃げ出します。

テッド「あ・・・ありがとよ・・・・ひんこ・・・300年の間で・・・おまえが・・・・・・おまえだけが・・・・・・・・ただ一人の友達だったぜ・・・」

テッドーーーーー!
テッドーーーーー!
一生のお願いだから、せめてなんの種族だったか教えてくれ!!!!!

逃亡生活


雨が降っていて、ひどい天気です。

テッドくんとパーンさんの離脱に、ショックがはかりしれません。

主人公がテオ大将軍の息子っていうのは、街のみんなは知ってたり知らなかったりまちまちの反応だったんですが、たった一晩で有名になってしまいましたね。
すっかりお尋ね者です。

唯一開いていた宿に入ると、顔見知りのマリーさんが主人公らをかくまってくれます。
あんまりうろうろするなと言われたので、さっそくうろうろ
おうちに帰ってみんなの日記でも盗み読むかと思ったら、宿に入ってきた人とぶつかってしまいます。
あわや正体がバレそうになったところで、クレオさんとグレミオさんが降りてきて「ぼっちゃん」なんて呼ぶものだから、事態は更に悪化。

グレミオ「ぼっちゃん。わたしたちがやつらをくいとめます。ぼっちゃんは逃げてください」
クレオ「そうだな。やるしかないか」

人の残機に志願してるんじゃあないぞ。
私はねー、もうねー、親友があんなことになって、そのうえ、パーンさんまで抜けてしまったので、すごくテンションが低いです。

と、そこへ、宿の客の一人がケンカの仲裁にやってきます。

ビクトール「おたずね者になって、まだこんなところでウロウロしているそんなマヌケがいるわけないって」

うるせえ。こっちだって好きでやってるんじゃないんだ。

言われるがままに、宿から連れ出される一行。
助けてもらったのはありがたいんですが、いったいどうして助けてくれるのかさっぱりわからないのが怖いところですね。

グレミオ「すみません。助かりました」
ビクトール「なーに、おたがいさまよ。おれもなぁ、メシ代がなくてこまっていたところさ」

なんとまあ、持ち合わせがなかったビクトールさん。
主人公たちを連れ出すついでにさりげなく宿から出ていこうって魂胆でした。
お尋ね者の主人公らをかくまってくれたマリーさんには非常に申し訳ないのですが、まあ、知らない人に変な貸しを作るよりはいいか。

朝になって、いろんなところに入れるようになったのはいいのですが、相変わらずおうちには帰れません。
困り果ててうろうろしていたらさっきの食い逃げの人がいたので、脱出の手引きを頼んでみることにしました。
あー、恩がかさむよー。
ビクトールさんは、こちらを助けるにあたって条件を一つ提示してきました。

ビクトール「なーに、むずかしいことじゃない。うまいこと逃げ出せたら、あんたらに会ってほしい人がいる」

本当の父か、じつは生きていた母か、生き別れのきょうだいか、賞金稼ぎか、通報されるか、いやいや、「帝国のせいで死んだ俺の妹にあの世で詫びろ」ってパターンか。
まあ、他に方法があるわけでもなさそうですし、こっちをおたずね者だと知ったうえで協力してくれるようなので、ここはひとつ乗ってみることにしましょう。
ビクトールさんがなにやら打診すると、門の警備の難易度が急にイージーになりました。

クレオ「しかしあんた、どんな手を使ったんだい?」
ビクトール「ちょいとばかしワイロをつかませたのさ」
グレミオ「お金がないって言ってませんでしたっけ」
ビクトール「あんたらが逃げるための金をどうしておれが出すんだよ」

支払いはグレミオさんのお財布から自動的にスリ落とされたようです。
ちゃっかりしてるなあ。

ビクトールさんの話によると、主人公に会わせたい人物はレナンカンプにいるということです。
多分そこに妹の墓がある。

レナンカンプへは、帝都から南へ徒歩10秒。

いやー、”ソウルイーター”すごいですね。
回数制限こそありますが、雑魚敵を即死させる効果があるようです。
しかもお金と経験値はバッチリ確保できてしまいます。
しかしまあ、まかり間違っても主人公の職能ではないな。

クレオさんがシャワーを浴びたいと言っていたので、とりあえずセーブを兼ねて宿へ。
これがどうやらイベントのフラグだったようで、そのままシナリオが進みます。
ビクトールさんが帰ってこないので、パパを頼って北に行こうかという相談です。

と、そこへ、兵士たちがやってきて、宿を調べ始めます。
畜生やっぱりそういうパターンか! 覚えてろ!
いったい何度目かのピンチというところで、部屋の中から隠し通路が現れました。

地下通路の奥に居たのは、なんと、巷で話題の反乱軍のみなさんです。

オデッサ「ビクトールの言ってた”新しい仲間”っていうのはあなたたちでしょう?」
ビクトール「こいつが仲間になれば解放軍のためにもなるってもんだろ」
グレミオ「じょうだんじゃないですよ! かってなことを言わないでください。
どうしてぼっちゃんが反乱軍なんかの仲間になるんですか! ねえぼっちゃん?」

そうだそうだ。まだ一応ほら、パパの立場とか、ほら、ね?

こちらが乗り気じゃないと分かると、「それはおいおい説得すれば・・・・」となんだか弱気です。

幻想水滸伝シリーズは初プレイなんですが、ひょっとして、ここでルート分岐とかするのかな。
私としては、まだちょっとおうちに未練があるので反乱軍とはあんまり関わり合いになりたくないんですが、なんとまあ、リーダーのオデッサさんはほとぼりが冷めるまで隠れていていいと言ってくれます。
解放軍のリーダーは寛大だ〜!

解放軍のフリックさんと、ハンフリーさん、サンチェスさんにご挨拶。
次はどうしようかな〜とか考えて部屋を出ようとすると、入り口に人が倒れています。

なんかこのパターン、さいきん実家で見たような気がするなあ。

伝令の言うところによると、どうやら、クイーンアント周りでどさくさに紛れてひきわたした山賊の二人が、引き続きグレィディさんに捕まっているようで、なんとかしてほしいとのことです。

あ〜〜〜、心当たりがある〜〜〜!

まあ、それに関してはちょっと悪いことしたな〜……とは思っていたので、手を貸すことに異議はありません。
なんというマッチポンプだろうか。

再びロックランドに戻り、グレィディさんの屋敷へ。
グレィディさんの屋敷の庭では、見覚えのある山賊二人がはりつけにされています。

警備が厳重で立ち入ることができませんが、なぜかその場からビクトールさんが消え、どうしてか分からないけれどグレイディさんのが燃え始めたので、家財道具を運び出すのをお手伝いすることにします。

グレミオ「ぼ、ぼっちゃん。こんな人のことをみならっちゃだめですよ!」

ぼっちゃんの将来を案じるグレミオさんであった。

屋敷にいる帝国兵をなぎ倒しつつ、骨董品を回収。
ついでに山賊の二人を解放します。

バルカス「何しに来やがった! おれを笑いに来たのか!」

はりつけっていうから心配してたんですけど、思ったより元気そうで安心しました。

シドニアさんの方は、逃げようと思えば自力で逃げ出せたようですが、ひとりだけ逃げるわけにはいかないとその場にいたようです。
義理堅いを通り越してちょっと面白い。
この人もまた、良いキャラしてるなー。

文句をつけてきたグレィディさんですが、バルカスさんとシドニアさんに脅されてタジタジです。

グレミオ「クレオさん。わたしたち、ほんとうに帝国にもどれるんでしょうか?」
クレオ「さあね・・」

とりあえずレナンカンプに戻り、解放軍に成果を報告した後、今後のことを話し合うことになりそうです。
私としては、心の支えのお二人が付いてきてくれるかどうかだけが心配です。

再びのおつかい



相手が悪党だからまだ弁明の余地はあるかなとは思うんですが、流れでうっかり解放軍に手を貸してしまいました。
明日からどうやって生きていこう。

テッドさんが死ん……でないと思ってるんだけど、周りの空気はすっかりお通夜ムードだし、おうちにも帰れないしでかなりつらいです。

解放軍に戻ると、オデッサさんが火炎槍の設計図を見せてくれます。
ドワーフ鉱山から買い取ったのだそうです。
おっとっと。ドワーフドワーフ。ふはははは。そうか。ドワーフがいるのか。

オデッサ「ひんこ、これを解放軍の秘密工場に運ばなければいけないの。
しかし、このアジトを空っぽにするわけにはいかない。だからこの仕事、あなたにお願いしたいの」
グレミオ「いいかげんにしてください!! わたしたちは帝国軍の一員なんですよ! 行きましょうぼっちゃん! こんなところにいる理由はありません!」

間髪入れず、主人公を引きずっていくグレミオさん。えっへっへ。
私もなあ〜、これ以上、権力を持つと厄介なことになりそうだし、ここで選択を迫らないこのゲームが好きです。

オデッサ「帝国が今何をしているのか? 人々が何を望んでいるのか? あなたはそれを知らないと言うの?
自分の見たもの、自分の聞いたものにうそをつくのですか?
ひんこ、あなたは、どう? まだ帝国にもどりたい?
いつまでもマクドール家のおぼっちゃんでいたいの?」
ひんこ「父は父、ぼくばぼくだ」
グレミオ「ちょっとまってくださいぼっちゃん。そんなこと言って、本当に帝国に戻れなくなりますよ」

ちょっとこの流れと選択肢がかっこよかったからついノってしまった。

設計図の届け先はサラディという村。
レナンカンプの北西、川をわたったところの虎狼山を越えたところにあるそうです。

主人公たちが帝国のスパイじゃないかともっともな心配するフリックさんですが、それを見越してオデッサさんがついてくるとのことです。
ああー、なんか、なんだかんだいろんなことやらされるような気がするな。

せっせと山を登っていたら、怪しげな宿の主に呼び止められました。
ここで休むか、休まないか。

ひんこ「先を急いだほうがいい」
ビクトール「おいおい、じょうだんだろ。ああ、なんてこった。俺の足がかってに・・・」
グレミオ「ああ、わたしの足もかってに・・・」

そう言って宿に吸い込まれていくビクトールさんとグレミオさん。
あんだけ反発しあってたのにきみら仲良しか。

みんなも疲れているようなので、ここはひとりで先に行って用事を済ませてこようと思ったんですが、店主のルドンさんに呼び止められます。
正直ツッコミされるのを待っていた。
わーい。ふふふ。ひとりはつらい。

宿へと招かれ、お茶を振る舞われる一行。

ルドン「さあ、あなたもどうぞ」
ひんこ「にがいのはいやだ」
ルドン「まあ、そう言わずに」
ひんこ「にがいのはいやだ」
ルドン「いや、いや、そんなににがくないですよ。けんこうにもいいんです」
ひんこ「にがいのはいやだ」
ルドン「おねがいしますよお。のんでくださいよぉ」
(以下ループ)

私このゲームのことちょっと分かってきたけど、わりと一本道だな!?

ビクトール「おい、このお茶は何て名前だ」
ルドン「へぇ、このお茶は虎狼山の名物”ぬすっと茶”です」

案の定、ろれつが回らなくなり、ばったばたと倒れていく仲間たち。
なんか、落語の小噺になりそうな光景だなあ。
宿の主、ルドンさんがみんなのポケットを漁っていると、さらに悪そうな男、ケスラーさんがやってきます。
せめてドワーフ鉱山に売り飛ばされたらいいな。
ここで中ボス戦かとも思ったのですが、どうやら彼らは反帝国派。 解放軍のリーダーであるオデッサさんの顔で何とかなりました。
反逆者とはいえ、主人公のほうの素性が知れてなくてよかった。
いやー! うちのパパがねー! 大将軍をやっていてねー!

峠を越えると、何事もなくサラディにつきました。
宿で落ち合うとの話なので、セーブついでに宿泊。

オデッサ「ひんこ、あなたも眠れないの? わたしもね、眠れない夜がときどきあるの」

夜風に当たり、オデッサさんと肩を並べてお話しします。
うーん、帝国に戻りたいかどうかか……わからないなあ。
帝国はまあどうにでもなるんですが、クレオさんとグレミオさんが付いてきてくれるならどのルートでもいいです。

なんだかんだ、オデッサさんは主人公のことを買ってくれているようです。

そうこうしていると、ベランダに忍者が現れました。
まーたなんかやられるんじゃないかとびくびくしていたら、きちんとカマをかけるオデッサさん。
相手の素性を確かめて、設計図を渡します。

ビクトール「もうようじはすんだってどういうことだい」
オデッサ「ふふ。きのうの夜にね、ね? ひんこ」

ぼっちゃんのベッドが空になっていたという目撃証言を聞いて慌てるグレミオさん。
たのしい。

すごく面白いのはいいんだけど、私、戻ったらフリックさん(説明書曰くオデッサさんの恋人)に殺されるんじゃないだろうか。

虎狼山を通り、レナンカンプの解放軍の基地に帰ろうとしたら、宿の主人が倒れていました。なんか、こういう光景を、直近で2度ほど見た気がしますね〜〜〜〜〜〜〜!!アーーーーーッ!!