ナントカ三術将(シリーズ)の感想

【ジャンル】石を選んで即召喚! 何ちゃって集めゲー(ナントカ三術将1)
      使い魔と共に成長するにぎやか系人助けADV(ナントカ三術将2)
      召喚で乗り切る無人島探索ADV(ナントカ三術将2.5)
      「究極」を求めし者達が戦うドラマチックADV(ナントカ三術将3)
【制作】Pixel_Note


元気ですか? 架空アニメ「ナントカ三術将」の話をしようと思います。
第一話『集え! ナントカ三術将!』はもう見ましたか?
ジーンさんの登場時には、魔王様の直々のご命令で集合するという重々しい場面が一転、ぱっと鮮やかに場面が華やぎましたね。
いや、アニメというのは私の頭の中にあるだけの架空の話で、ナントカ三術将はフリーゲームなんですが……よって、前述の登場シーンは私の妄想です(いつかほんとに実現しないかな)。

基本的にはテキストを読むタイプの、一本道のゲームなんですが、作中で丁寧に描写される成功、忍び寄る失敗への伏線、困難な敵、意外な展開、はらはらしながらも、「絶対、なんとかなる!」「彼らならやってくれる!」と私は確信していましたし、実際にそうだった……。ありとあらゆる場面でそうだった……。
このゲームをプレイしている間、私の中のろくにないニチアサ概念が立ち上がり、私の心はZキーでセリフを送るたびに、「がんばれー!」「ジーンがんばれ!」「イグニスー!」「メアト! メアト!」と叫んでいました。
それはもう、ひっきりなしに……。

ああ、アニメには絶対に『守影術士イグニス』『彩喚士ジーン』『夢幻操士メアト』『真・夢幻操士メアト』回があったし、次回予告で「ヘリオール・ゼ・ソウラルテア・ユーデルネイト・レシェ・イトイリス・アルアディカの三術将」を言えなくて噛む様子が浮かびます(イグニスさんは言えるので、たぶん、ジーンさんかメアトさんでしょう)。
それか、タイトルコールの「ナントカ三術将」のルビにふってあったかもしれない。滅茶苦茶ちっちゃい字で……。あと、息抜きみたいにやってきたエミリアさんの回でニヤニヤしたし……あと……。

私が思い浮かべた映像が実際には存在しないとしても、最高のフリーゲーム『ナントカ三術将』シリーズは確かにふりーむさんに存在しています。ありがたい……。
シリーズを通じて、私は一番ジーンさんが好きなので、つまり、毎回ジーンさんが見られるということが嬉しい……。
それで、本編の演出は、どのシーンでも滅茶苦茶凝っているんですよ!
ちょっと『ナントカ三術将』のオープニングを見てみてください。いいですか? イグニスさんは影から姿を現し、メアトさんは空間をゆがめたかのように出現し、ジーンさんは分身がひとつにまとまるようにして登場する……。エフェクトが全員違うんですよ!
かっこいい! かっ……こいい!
これを踏まえて頭の中でアニメのワンシーンを再生すると……。こう……分かりますか? ナントカ三術将のオープニングを見たということは、もうこんなテキストを読むのはやめてエンディングまで至った頃だと思います。
そうなるとこんなものを見ている場合ではない。
フォルダーの中にある「RPG_RT.exe」と同じフォルダにある、「SaveXX.lsd」というクリアデータを移して『ナントカ三術将2』をプレイしましょう。というか、この文章を読んでいる方は、たぶん、もうプレイ済みの方が多いのではないでしょうか。
私は2を遊び終わった時点でたまらなくなってBOOTHでメモリアルブックを買いました。
戦闘シーンが無茶苦茶、熱い……!

私は、だいたいの作品においてはじめて遊んだ作品には思い入れがあることが多くて、たいていは一番好きなんですけれど、ナントカ三術将はどれも、1も2も3も、それぞれに素晴らしいと思います。
強いて言えば……2かな!
1から世界がぐんと広がったと申しますか、だいたいがお城の中だけの世界だった、三術将の三人が外に出るようになって、ジーンさんに助手もできて、人と人との関わり合いが増えて、また世界が広く見えるといいますか。

中でも寄り道的なミニクエストのひとつひとつが最高に大好きなんですよね。状況に合わせたエレメントを呼び出し、そのエレメントの得意を生かして町の人たちの悩みを解決していく様が本当に楽しくて楽しくて、これは絶対1話が30分アニメだとすると15分と15分の間のアイキャッチにエレメントの紹介がはさまってて……いや、私の妄想はいいんですけれど。
私がどうしてこんなことを考えてしまうかと言うと、『図鑑』機能がとても充実していて、遊び心のあるテキストが恐ろしい量ちりばめられているからでもあります。1〜3を通じて、エレメントたちの名前や姿に見覚えがあるようになってくるのですが、2.5の図鑑は無人島で遭難したとき視点からのものでたいへん楽しかったです。

もちろん、丁寧に世界観を演出しながらも驚きとピンチ、エンターテイメントのある1も、魔王様、メアトさんにスポットライトを当てた3も捨てがたい……。あっ、劇場版『ナントカ三術将2.5』はもう見ましたか?
劇場版というのは、私のはかない妄想の一つでしかありませんが、2.5は存在します。日ごろ見慣れたジーンさんが帽子をかぶっていない姿が、なんだか無性に別の一面を見たような気がして、こういう細かい立ち絵の変化とか……。こういう細かいところとか……Shiftキーで独り言が聞けるところとか……。大好きです、すごく……。

強く、努力して、前向きで優しくて、時には空回りして、失敗しちゃうところもあるけど、葛藤しながら、ときには三術将の仲間が止め、補い合い、きちんと「解決」になる「解決」をしてくれるところが本当に好きです。
いつも反省しながら前に進んで、いつも最高の結末をもぎ取ってくれる……! 最高のゲームです!

ところで1期のアニメで、ジーンさんが二人いたりしません? 2期の最後のほうのオープニングで一瞬だけ顔が見えた魔王様が3期のオープニングからガッツリ姿を現すようになったりしません? 2期で次元層でひとりぼっちのメアトさんにクーさんがお茶菓子を運んできてくれるところとか、3期ではみんなでご飯食べてるところとに変化してて胸をなでおろしたり……雷の剣を持ったユニさんの動きは本当に美しいと思いませんか?
そんなことをとりとめもなく考えているとね……。すごく……時間が過ぎているんですよね……。

2018.12.11