コミッションのすすめ

コミッションで描いていただいたイラストを展示するコーナーを作りました。
せっかくなので、コミッションについて書き留めておきます。

ちなみに、人に立ち絵を頼んでおいてゲームが完成しないことがよくあります(ごめんなさい……)。

※とくにサービスのRP的な記事ではなく、趣味のものです。

コミッションとは

コミッションとは、「主に創作界隈でスケッチブックなど、個人間で要望を依頼すること(特に有料で行う物の意味が強い)」らしいです(wikipedia)。
本記事で取り扱うコミッションはこの意味です。
イラストのほかに、本(同人誌)のデザイン、小説、ボイス、ロゴ作成、はたまたVtuberの3Dモデル作成など多岐にわたります。趣味というか依頼みたいな色を帯びてきたりもしますが、まあ、「個人間の有償依頼」くらいにしておきましょうか。
たまに同人誌やシェアゲームを作るのですが、イラストは苦手なので、コミッションサービスにはお世話になっています。
割合としては、一次創作のキャラクターを依頼することが多いです。

いろいろなサービス

Skeb


Skebはクリエイターファーストです。
打合せなし、リテイクなし。ラフかカラーか、などもクリエイターの裁量に任されています。
依頼をする側としても、気軽に依頼して、条件が合わなければ気軽に断ってもらえるので、ありがたいサービスです。

一方で、表紙イラストや、ゲームの立ち絵など、目的のある依頼にはあまり向きません。
Skeb Contract and Policyにも、

打ち合わせが必要な案件はSKIMAさんやココナラさんの利用をご検討ください。

とあります。

◆納期
頼む側として納期はあまり気にしたことありませんが、原則60日(2か月)くらいのようです。
以前は30日だったようです。

◆予算感
イラストのおまかせ金額は現在はデフォルトが5000円ほどのようです(前は3000円だった気がする)。
イラストの平均発注価格は、Skebの公式によると約12,000円くらいらしいですね。
本職のイラストレーターさんと趣味のクリエイターさんがいらっしゃって(って、お金を受け取ってイラストを描かれる人に言うのもなんですが)、金額に幅があります。
おまかせ金額で(折り合わないことはあっても)怒られることはないので飛ばしてみるといい感じです。

◆キャンペーン
たびたび手数料無料キャンペーンを実施しており、それに合わせて募集するクリエイターさんが多い印象です。

◆私見
クリエイターさんは「オリジナルまたは二次創作公認プログラムに登録されたもの、または公式が許可しているものならお引き受けします」としていることが多いように思います。
また、クリエイターさんが許可していれば、アダルト絵を依頼できます。

用途がなく、観賞用のイラストが欲しいならSkebがおすすめです。
Skebはサービスとして、かなりコンパクトでクールな印象があります。
ほかのサイトはちらほらクラウドソーシング的な募集と混じってるものもあるんですが、完全にイラストを頼むオタク特化で、運営も動きが早いです。
なお、クリエイターさん側の手数料は9.8%(割引で6.8%)ほどらしいです。
他サービスと比べると、お安いです。

ココナラ/coconala


coconalaはイラストに限らないスキルマーケットです。
同人誌の表紙、ゲームの立ち絵など、使用目的があり、打ち合わせが必要な場合はcoconalaがおすすめです。
ただし、R18(アダルト)のコンテンツは注意が必要です。
【一覧】出品禁止サービスには以下の文言がありました。

・成人向け、アダルト関連、その他青少年に有害な情報の送信を行うと判断されるサービス

この手の規約は実在性のあるポルノに対しての禁止条項であったりするので、なんともいえないところなんですが、ざっと見た感じでは二次元のイラストであっても出品を差し止めるように求められた事例がありました。
ただ、R18の音声作品の台本の校正依頼などの事例もありましたので、どうなんだろうな~。
NGと思っておいた方が安全だと思います。

◆納期
システム的には1日から 30 日までの間で設定できるようです。

◆予算感
イラストカテゴリだと最低金額が1000円ほどです。
きまった金額がないので体感になりますが、イラストだと、3000円~1万円くらいあったら頼めると思います。

◆キャンペーン
時折coconalaくじを実施していて、くじ引きでクーポンが当たります。
ほか、2024年1月現在、わりと頻繁に500円オフクーポンを配布しています。
購入者にも購入手数料がかかる(5.5%)のですが、その分くらいはたまにオフ、って感じでしょうかね~。

◆私見
同人誌の表紙や、立ち絵など、用があるときはcoconalaさんにお世話になっています。
込み入った依頼や、作画コストの高そうな依頼をお願いしたいときには、打診して、追加費用を用意する必要があるときがあります。
クリエイターさん側手数料は、22%です。

SKIMA


SKIMAはイラストに特化したオーダーメイドサービスです。
※登録だけしてあるのですが、まだ使ったことがありません。
特徴的なのはキャラ販売でしょうか。

◆納期
システム的には即納~45日までの間で設定できるようです。

◆予算感
使ったことがないので何とも言えないところですが、立ち絵だと3000円程度、差分付きだと10000円程度くらいかな?

◆キャンペーン
メルマガでクーポンを配ったりしているようです。

◆私見
SKIMAは、「TRPGの立ち絵イラスト」が多い印象です。
クリエイター側手数料は、20000円までは22%。
もう少し高いともう少し安くなるようです。

個人間依頼

サービスを介さず、直接コミッションを依頼することもできます。
二次創作同人誌の依頼であったり、仕事を募集していそうだけど窓口がない場合にお願いしに行くことがあります。

  • 仕事を募集していることを公言している/コミッションサービスに出品している
  • (同人誌の表紙の依頼の場合)同人誌を作ったことがありそう
  • (二次創作の同人誌の場合)ジャンルを知っている
  • (さらに、カップリングの場合)少なくとも抵抗はなさそう

みたいなときに、おすすめです。
お礼は、Amazon ギフトカードなどの金銭から美味しいもの詰め合わせなどさまざまでした。
(※個人で依頼する場合は、ほぼ知り合いなので……)

個人的なコツ

私個人としては、とくにイラストは知り合いに依頼することが多いです。
といいますのも、あまり情景を浮かべながらものを読むタイプではないので、「おまかせ」か、複数のキャラを提示して、「このキャラクターこのキャラクターの雰囲気……」という発注をやるため、ちょーっと、知らない人に頼みづらいわけです(これは似たキャラクターが欲しいわけではなくて、うまいこと解釈して料理してくれるだろう、という「おまかせ」です)。
人によっては参照として既存のキャラクターを提示されるのは嫌かと思いますので、ちょっと癖のあるやりかたですね。

もちろん、二次創作の場合は公式資料の提示は何ら問題ないわけですが。

◆得意分野
クリエイターさんにより、得意分野があります。
このテイストが好きだな、と思ったらそれで頼むといい感じです。

◆用途
立ち絵に使うとか、表紙に使うとか、イラストの用途については発注側が把握し、お願いするとよいです。
相手に心得がある場合はセットで何とかしてくれることもあります。

◆発注文の書き方
(とくに面識のない人に頼むときは)Skebでしたら、過去の納品物を確認して、受理されたリクエスト文を確認してみたりなどするといいと思います。
ほかには、PBWのイラスト発注ガイドが参考になると思います。
(参考)アルパカテーラー

◆依頼の不受理は気にしない
頼む相手にもよるんですが、スケジュールや予算の兼ね合いで依頼が請けてもらえないことがあります。
これについては、気に病まないことです。

◆「おまかせ」
男女、髪の長さ、肌の色、表情などの要件は文章に起こさないと伝わりません。
ましてや「おまかせ」は何も伝わりません。
「おまかせ」するときは、ランダム生成になるくらいのおおらかな気持ちでいるのがいいと思います。

◆文脈の読み取りを期待しない
文脈を乗せてもらうのは、かなりうれしいです!
ですが、要求が過度になりがちです。
(とはいえ、上手に汲み取ってくれるクリエイターさんが多いんですが……)
「過去に大切な人を失くしています」よりは、「愁いを帯びた表情」の方が具体的です。
より細かくは「眉を下げているが、口元は笑っている」の方が伝わりやすいです。
なお、確固たるイメージが己の中にはなく、誤差が大きくなっていい場合は伝わらなくてもいいのですが。

すごーく主観

コミッションは3000円~数万円と頼む側からしたら結構なお買い物で(フルプライスのゲームが買えてしまうくらい!)、一方で頼まれる側からすると手数料引いて作業時間で割って時給を出してみるとそうでもない、みたいな感じだったりします。
いずれにせよ、無理してやるもんではないので、お財布と相談しながら楽しんでください。

ソシャゲの課金と同じです。
用法・用途を守って楽しいコミッションを!

(あと、これは、おおいにポジショントークを含みますが、)コミッションサービスにおいては、取引のあとにシステムから評価を求められる場合、著しい問題がなければ満点の評価にすることをおすすめします。

問題なし★4、伝説的に良かった★5ではなく、問題がなかったら★5にしてあげてください。

ユーザー側は、★4だと「なんかあったかな?」と受け取ることが多いです。
まあ、10件20件重なっていくと、平均されていって気にならないんですが……。

(ゲームのレビュー評価ならともかく……)取引先の評価としてはぜひ、何事もなかったら満点にしておいてもらえると、クリエイターさんは嬉しいと思います。
個人的には、そもそもシステムの問題であって、主観で星をつけさせるんじゃあない、と思います。
Skebなんかはそもそも評価やフィードバックがありません。


コミッションは楽しいです。

とくに、【最初の1件】を依頼するのをかなりおススメします。
実際の納品が1件あるか・ないかはクリエイターさんの信用に大きくかかわるので、喜ばれることが多いです。
また、サンプルとして長く使ってもらえたり、頼む側としても嬉しいことが多いです(そうでなくても……次第にこなれていくのを眺めていくのも良いものです)。

2024.1.19