Steamゲームのレビューのデビューのレビュー

気が向いたら、Steamのゲームのレビューを書いてみましょう!


目次

Steamのレビューの書き方

Steamのガイドライン

Steamのレビューガイドライン(日本語)がこちらです。 アカウントをBANされてゲームが遊べなくなってしまっては本末転倒ですので、きちんと、お行儀よくレビューをしましょうね。

Steamのレビューとは

Steamにおけるゲームの評価は二通り。 「👍おすすめ/👎おすすめしない」です。 無理なステマをしろっていうわけではなく、面白いゲームだったら、「面白かった」といえば満点です。 というより、お金を払って(あるいは時間を使って)正規の手段でゲームをプレイしているだけで100点であり、それを超えて、わざわざSteamでレビューを書くというのは、100点満点中120点を取るハリー・ポッターのハーマイオニー的行為であり、ウィンガーディアム・レビオーサにほかなりません。

簡単なレビュー

👍面白かった! これだけで、OKです。あなたの高評価はゲーム制作者の応援になり、すばらしい効果をもたらすでしょう。 ただ、もうちょっと、言葉を連ねたい人向けに、レシピを書いておきました。私の書き方なので、良さそうだなーと思ったところがあれば、適当にビュッフェしてください。

書式をつける(おすすめ)

しょっぱなから見た目の話かよ。しょっぱなから見た目の話だよ。 Steamのレビューで、目立ちたかったら、 ヘッダーテキスト をつけるの。 いい? ヘッダーテキストよ? この記事では、これが言いたかっただけで、あとはおまけみたいなものです。 Steamのレビューでは、書式が使えます。 とくに、ヘッダーテキストを使うと、ぐっと見栄えが良くなります。

よく使うのは、以下です。 [h1] ヘッダーテキスト [/h1] [quote=author] 引用されたテキスト [/quote] [spoiler] ネタバレ [/spoiler] 「〇〇。最も私の人生に影響を与えたゲーム」みたいな、大げさでキャッチーなものでもいいですし、「最高のゲーム」みたいな、シンプルなものでもいいですし、「面白かった!」でも「今日、やっとクリアしました!」でも、いいので、書いておくと、とても、目立ちます。 また、ちょっと奇をてらうときは、ここで変わったタイトルにしておくと、「今から、あなた、込み入ったことを言うのね? 続けて」という助走になっていいと思います。

簡単なあらすじ、説明を書く

ゲームをやっていない人に向けて、ゲームの説明、ゲームをやってみての感触を入れてみましょう! 自分がゲームを遊んでいて、このゲームがどういう遊び心地なのか、どうだったのかを入れてみるとよいかと思います。 コツは、全く知らない人に向けて書くということで、「スタンダードなローグライクゲームです」とか、「一風変わったRPGです」とか、ジャンルについてどういう位置づけになるのかを入れてもよいですね。

ゲームをプレイしていて起こった、面白い出来事を書いてみる

人によって体験が違いそうな、リプレイ性のあるゲームで使える手です。 マグマに落っこちて死んだ、ゾンビに襲われて死んだ、意味も分からず死んだ、気が付けば朝になっていた……。 あるいは、たとえ、一本道のノベルゲームでも、情緒的に、この素晴らしいゲームで自分の生活がどう変わったか、どういう体験をしたかを述べることもできます。ネタバレに注意しつつ、泣いた、笑った、コーヒーが好きになった、……自分の主観を入れ、体験を交えて書くことで、独自性のあるレビューを書くことができます。

操作・攻略情報を補う

たとえば、「マルチ・プレイはチュートリアルが終わった後に解放されるモードで、タイトルの右下からいけます」とか、「メニューはスタートボタンで開きます」とか、あまりネタバレにならない範囲で、ゲームでわかりづらいところに触れておく手があります。 なお、私はあまりやりません。仕様の変更があった場合、レビュー情報の更新が大変だからです。

プレイ時間を主張する

Steamのレビューには、現状、プレイ時間が付随します。 プレイ時間がすべてではありませんが、これは、なによりの説得力となります。 (とくに、やりこみ系のゲーム)

できれば、ポジティブなことを書く

面白かった、最高だった、素晴らしかった……。 何でもいいから、よかったところを探しましょう。 「手ごたえのある戦闘」「サクサクと勧められる難易度」 「美麗なグラフィック」「どこか懐かしくなる安心感のあるグラフィック」 「丁寧なチュートリアル」「身一つで世界に放り出され、己の手でできることを探っていくやりがいのあるゲーム」……何でもよいです! 「おすすめしない」評価のレビューはおすすめしません。 が、ただこれは、私が開発者でもあるがゆえのポジション・トークなので、あまり気にしないでください……。 「おすすめしない」レビューがもたらす「賛否両論」評価は、この、魑魅魍魎が跋扈するSteamで、頼れる地図とコンパスになり、いくつものさまよえるゲーマーの魂を救ってきたと思います。 価格と内容が、あまりに見合わなかったとき。非常に操作性が悪く、まともに遊べなかったとき。そもそも、ゲームとして成り立っていなかったとき……。そんなときに……。 ぐ、ぐう……。心が痛くなってきた……。

先んじて、ミスマッチが起きて減点されそうな部分を言及しておく

ポジティブなことを書けと言いましたが、例外があって、ゲームの責任とはいいきれない部分は、言及しても構いません。構わないことにしています。 たとえば、「日本語訳がないです」とか、「べらぼうにスペックが必要で、重いです」とか、買った人が期待していて、勘違いして挑むと、それだけでゲーム体験を損なってしまいそうな、ゲーム側の問題ではないがっかり要素は言及すると親切だと思います。 「このゲームには別のエディションがあり、そちらは、別物なので、間違わないように」とか、これは言っても良いと思っています。Steamのゲームは、間違って購入した場合、プレイ時間など、様々な条件下では返品ができます。リカバリーが効きます。 なお、日本語訳なんかは、あとから対応されることがありますが、もし余力があれば、レビューを編集して、追記で対応するとよい感じです。 「バグが多い」「ロードが長い」というような、ゲームに起因する遊びにくさは、ちょっと悩むところです。アップデートで解消されることもあります。

無難なレビューの例

[h1]ずっとこのゲームを待っていました[/h1]

このゲームのリリースを、とても心待ちにしていました!
このゲームはとてもスタンダードな牧場ライフシミュレーションゲームです。
とても楽しく遊んでいます。
BGMがとても良いので、サントラ付きのエディションを追加で購入しました。おすすめです。

このレビューは、無味無臭で、よほど「おい、テメェ、俺が作ったのは牧場ライフシミュレーションじゃなくて過酷なSF世界をサバイブするハードアクションだが?」というような誤認が入っていない場合は、マイナスにはならないのではないかと思います。

もうちょっと、込み入った例

これは、私のWINGSPANのレビューです。 真面目なことを書き、最後にゲームをやっている人にしか分からないボケを入れました。 Steamのレビューはだいたい無風なのですが、運が良いと、「過去90日で最も参考になったレビュー」みたいなのにランクインしたらしく、ちょっと反応が良くなります。 ちなみに、私は、「個人的には、ボードの見た目の変更とか、ゲーム性に影響を与えないUIの着せ替えDLCは課金しなくてもいいかなあ……(もちろん、好きな人も、いるだろうから、いいんだけどね)」と思っているのですが、そこは、「このゲームが好きなら、DLCの拡張パック(とくに、鳥の種類が増えるもの)は、新たなゲーム性を生み出す価値のあるものだと思います」と言い換えました。

より高度なトピック

別のゲームを引き合いに出さない

必要性がない場合、別のゲームを引き合いに出さなくても良いです。 そのゲームを知らない人にとっては、わからない話をされてつまらないですし、比べられることは良いことじゃないかもしれません。 (ハーマイオニーって誰? ウィンガーデアム・レヴィオーサーって何?) ただ、もちろん、そのゲームシリーズの前作、次回作はOKだと思います。 また、例外的に、あきらかにゲームシステムのフォロワーであり、また、公式がポジティブに発信されている場合であれば、許されるかと思います。Slay the Spireなど、「デッキ構築型カードゲーム」みたいなジャンルを確立したゲームは確かにあって、似たようなプレイ感のゲームがたくさん出ている時があります。 これは、自分のレビューを見返すとあまり守ってないな、と思います。ごめんなさい。

特定のキャラ萌えはここでは出さない

私は熱烈に好きなキャラクターがいると熱烈にドハマりすることが多いのですが、Steamのレビューでは、キャラクター萌えには言及しないようにしています。 オフィシャルな場ではナーフして、SNSで騒ぐことにしています。 あるいは、「魅力あふれるキャラクターたちの細やかな描き方」くらいのテンションにすれば無難です。 主に、Xでは性癖バトルが繰り広げられがちですが、一般的には引かれる対象だからです。 たんに、自分で決めていることなので、「こっちの方向でいくぜ」、という覚悟を決めてやる分には、よろしいと思います。

ちょっと難しい:UI、音楽、グラフィックへの言及

UI、音楽、グラフィックは、もしかしたらオリジナルではなくて、素材かもしれません。もちろんそれらを正しく組み合わせることは抜群のセンスが必要で、私は苦手で、いつもいつも、泣いています。 私は、「とっつきやすいUI」と言われたらそれはもう、たとえティラノスクリプトのデフォルトUIであっても、気絶するほどうれしいですし、「音楽がいい」と言われたら「まあ、私、私もそう思うんですよ、そうでしょう? 実にそうでしょう?」と思うんですけど、人によっては「あ。それ、外部の力を頼っています……」としょんぼりするかもしれません。 ただこれは開発者の事情であり、いちユーザーが気にすることでもないと思います。知らん知らん。そこまで知らん。いいと思ったんだ。それはあなたの功績だ。 とはいえ、多くの場合、シナリオやキャラクターはオリジナルです。このあたりをほめるのは、間違いがありません。 一部、東方プロジェクトなど、二次創作であるジャンルもありますが、まあ、そのキャラクターが好きだからやってるんだろうし……。 ゲームシステムは、オリジナルだったり、リスペクトだったりするけど、まあ、クローンを作ろうとしてクローンが作れるならすごいよな。ははは。 楽しかった。面白かった。美しかった。うそをつかないのは感情です。こっちのほうが、書くのが楽です。 あ、オリジナルの音楽を使用していたら、だいたいサントラも売ってくれるので、元気よく言及するといいと思います。

慣れてきたらウィンク

ユーモアを交えておくと、読まれやすくなります(ウィンク)

具体的に、どのくらいリアクションがくるのか?

個人的なベストスコア

Steamにあるのは、超巨大タイトルからごくごく小さなインディーズゲームまで、さまざまです。 トップに掲載されたら、ちょっとうれしい。 数字として、一番良いのはコレです。 (Elin自体が、勢いのあるゲームです!) すべては、わざわざレビューに高評価をくれる奇特な人たちのはからいと、時の運。 そうそう、発売直後のゲームにしたレビューは、もともとの母数が少ないのか、リアクションが良いと思います。これは即時、即、もう、RTA、すぐではなくて、数週間~数か月以内でも、ですから、ゲームを買って、遊んで、クリアしたら書いてみるとか、十時間遊んだら書いてみるとか、してもよいと思います。 早めに書くとリアクションが良いのですが、最近のレビュー、という枠もあって、過去作に書いても運が良ければ少しずつ言及されますので、時間が経ってからするレビューも良いものです。 なんにせよ、なんにせよ、まったくもって何かのためにやるもんではない、応援と自己満足、120点を目指す人向けのアクティビティだと思います。

(おまけ)名レビューの紹介

Factorioプレイヤーの寿限無氏の名レビューがありまして、ただ、プレイ時間について言及するものです。痺れますね。

1行レビューは、ハネると面白いのですが、スベると無風です。 内容をしっかりと書くと、いくらか、数個はぽつぽつとリアクションが来ることが多いです。 でもまあ、そこは、オマケですので、気にしなくていいと思いますよ!

おわりに

弟がずっとShadow Corridor 2を楽しみにしていて、発売が延期しただの、また発売が延期しただの、聞いてもいないのにずっと進捗をブツブツつぶやいていたのですが、ついに満を持してリリースされたらしく、夢中になって遊び、無事にクリアしたようです。 やったー、てめぇ、お前、私が遊びに来てやってるんだぞ。おい。発売日と予定をかぶせやがって。何なんだコイツ。 「このゲームを応援するために、何をしたらいいのかな?」 どうやら、インディーズゲームだったので、「Steamの高評価レビューを書いたらいいんじゃないか」と答えました。 開発者の方は、よく、「ウィッシュリスト登録・高評価レビューがうれしい」と言っています。 というわけで、私がいつかゲームだしたらよろしくね。 まあそれはさておき……。 Steamにおける、いいレビューって何でしょうか? それはもう、「レビュー」です。レビューがあることです。高評価のレビューがあることです。たぶん。メイビー。おそらく。きっと。 弟は、数時間をかけて、6行のレビューを書きました。 6行。6行! たった6行! ほんの1ツイートに、弟は数時間をかけ、書き終わってから変なところがないか聞きに来ました。 私は、漢字だけ直してやりました。 何の変哲もなく、忖度もないレビューで、たまに、みにいくんですが、「参考になった」は誰も……私しかつけていない……。 しかしそれは、弟が、ゲームの所持数が200くらいある弟が書いた、数時間かけて書いた、たった一つのレビューだったりします。 面白いものに面白いレビューを書くのもたいへんいいことだと思いますが、やっぱり、レビュー自体がどんくらいウケるかよりも、まだ知られていない自分にとっての名作のスコップや、発売したてのゲームの応援にこそ、レビューの意義があるのではないかとも思います。 気軽にレビュー、してみよう!

2024.12.30