小粋なファンタジージョーク


自分で小粋っていうのもどうなのか。ファンタジー世界のジョークです。
2016.11.21
2016.11.01追加

人間……器用で標準的。しばしば間抜け。
エルフ……長生き。他の種族に対しては閉鎖的で、しばしば高慢で金持ち。
     ドワーフと仲が悪い。
ドワーフ……しばしば偏屈。豊かなひげ。酒飲み。
      ケチというのも、気前が良いというパターンもある。




人間「あのエルフはうそつきで、長生きだからっていつも適当なことを言うんです。
世界ができたときのことを、さも見てきたように語るんですよ!」
エルフ「確かに、彼のことは見かけませんでした」





語学の教科書。
共通語:トラップの矢が放たれて、彼の兜にぶつかりそうになった。
エルフ語:彼の胸にぶつかった。
ドワーフ語:ぶつからなかった。





またしても語学の教科書。
共通語:勝利を祝い、酒の備蓄の尽きるまで三日三晩の宴が続いた。
ドワーフ語:宴会は一晩中続いた。





「帰れ!よそ者!」とエルフ語で書かれた看板をみた人間。「あれは何と書いてありますか」と聞かれて曰く、案内役のエルフは「出口です」と。





とある人間「あれ(宝箱)はエルフのことばではなんといいますか」
とあるエルフ「(宝箱の隣に転がった残骸を見て)間抜けです」





Qドワーフが若返るのはどんなとき?
Aみんなで酒を飲んでいて、年上がおごることになったとき。





若い人間「好みのタイプは」
エルフ「年上」





異種族間同士でのにらみ合いが問題となっている今、スピーチ台に立ったエルフの定型的な言い回しにも難癖が付けられた。
人間「常命のみなさんという表現は、長命種族の傲慢ではありませんか?」
エルフ「なるほど、それもそうですね」
エルフはぐるりと辺りを見回すと、慎重にことばを言い換えた。
エルフ「”ご長寿のみなさん”」





「すみませんが、その席はエルフ族しか座れないんですよ」
「悪かったよ」差別的なエルフの車掌の難癖にも、ドワーフは意外なほど素直に席を立った。「優先席だとは知らなくて」





冒険の途中、頑固な門番に道をふさがれた二人組の冒険者。
門番「申し訳ないが、エルフ族以外は通すわけにはいかない」
冒険者「私は半分だけエルフなんです」
一人目がそれで通り、続いて二人目も言った。
冒険者2「私は三分の一だけエルフなんです」





人間とドワーフ、エルフの冒険者が、冒険の果てにダンジョンの最奥で悪魔と出会った。
悪魔は冒険者たちの残りの寿命と引き換えにさまざまなものを授けるという。
悪魔はエルフを見て言った。
「エルフよ。お前の寿命の半分を私に捧げるなら、世界の全ての知識をやろう」
「お断りだ。」エルフは言った。「お前に仕えるほど私の命は安くはない」
悪魔はやや落胆して、こんどはドワーフに言った。
「ドワーフよ。お前が寿命の残り半分はとうていエルフには及ばないが、寿命の残り半分を私に捧げるなら、刃こぼれすることはない最高の武器をやろう」
「お断りだ。」ドワーフは言った。「人生の残りの半分で、仲間と飲む酒の方が価値がある」
悪魔はかなり落胆して、最後に人間に問いかけた。
「人間よ。お前の寿命の半分を私に捧げるなら、20万ゴールドを年利1パーセントで貸してやろう」





おなじみの語学の教科書。
共通語:すみませんが、少しどいてくれませんか?
エルフ語:あなたは道をふさいでいます。
ドワーフ語:あっちに酒樽が落ちてました。





「すみません。あの棚の商品をとってもらえますか? 私では届かないんです」
「もちろん」
エルフの店員は、愛想良く店の奥から踏み台を持ってきて客の目の前に置いた。





ドワーフ「道をお尋ねしたいんだが」
通行人「ああ、酒場ならそこを曲がって右です」





酒場にやってきた人間とドワーフ。
バックヤードのたっぷりのビールのストックを見て、ドワーフは大喜びだ。
「とりあえず、俺が飲めるだけのビールをくれ」
「私もビールで」
店員は申し訳なさそうに人間に言った。
「ただ今売り切れました」





「これはドラゴンを倒した伝説の剣じゃ」
「こんなちっぽけでぼろぼろの剣で、どうやってドラゴンを倒したのですか?」
「胃袋から出てきたんじゃ」





勇者はドラゴン退治に出かけたが、できることであれば争いを避けたいと思っていた。
勇者には竜語が分からないので、エルフの通訳が同行していた。
「それ以上悪さをすると承知しないぞ、ドラゴン」
通訳は勇者の言ったことをドラゴンに訳した。
『それ以上やられると我々はどうしようもありません、ドラゴンさま、とおっしゃっています』
『うむ、よかろう、私が怒りだす前に去るが良い』
『分かりました』
通訳は、こんどは勇者に言った。
「勇者さま、ドラゴンはもう悪さはいたしません、どうかご勘弁ください、と言っています」





あるところに、エルフとドワーフの盗賊がいた。
とある金持ちの屋敷に忍び込んだとき、ドワーフは足が遅かったせいで捕まったが、エルフはなんとか逃げ切った。
隠れ家で身を潜めていたエルフは、獄中からの相棒からの手紙を受け取った。

『相棒へ
心配するな、お前のことは話していない。
俺はどうせ死刑になる身だ。

俺たちは今まで稼ぎをしっかり等分していたな。
俺は、どうしようもないケチだから、今までの稼ぎをとある場所に埋めていた。
そこは地雷原だから、滅多に人が近寄ることはないだろう。
誰かに盗られるくらいなら、宝はほかでもねえお前にやる。
お前さんなら、ほとぼりが冷めたころに使えばいい。

唯一無二の相棒より』

手紙の末尾には、目印が書きこまれた簡単な地図と、複雑な暗号が記されていた。
エルフが夢中になって暗号を解読すると、そこにはこう書いてあった。

『目印の木から、北に15歩、西に23歩……』





「エルフのみなさんは本当に若く見えるけど、おいくつなんですか?」
エルフはちょっと考えてから言った。
「あなたの好みによります」





「わしは一度、自分より昔に作られたワインってのを飲みたいと思ってな」
ドワーフはワイン樽を指しながら嬉しそうに言った。
「今から楽しみに寝かせてある」






気は良いはずなのに、なかなか結婚できない長生きエルフのために、
友人のエルフが人間との見合いの席を設けてやった。
付き添ってしばらく、見合いは和やかに進んでいたように思われた。
この調子だったらきっとうまくいくだろう。
頃合いを見て、相手のご両親と目を合わせ、そっと会場を去る友人エルフ。
横を見ると、なんと見合いをしているはずのエルフがついてきているではないか。
「おい、どうして出てきたんだ?」
「あとは若い人たちだけでと言われたので」



あるところに、ケチなハーフリングの道具屋がいた。
「すまないが、ロープを5フィートくれないか」
ハーフリングの道具屋はにこりともせずにロープを量った。
その量があまりに少ないので、エルフの客が文句をつけた。
「ちゃんと言うべきだったが、人間の5フィートで頼むよ!」