?(アーテル正体発覚時) アーテル: 我々の冒険もあと少しですね。 ヘリオン: ……。 ヘリオンは無言で何か考えているようだ。 ギルダインは、どこか上の空で、 しきりに外を気にしている。 アーテル: どうぞ。 ヘリオン: お前の作った飯は食わん。 悪いが信用ならない。 ギルダイン: 大丈夫だ。 俺が毒味した。 ヘリオン: ……。 アーテル: 最後ぐらい、一緒に食べることにしましょう。 ヘリオン: 逃げようとは思わないのか? アーテル: 無茶を言いますね。 楽しかったです。 みなさんといるのは……。 ミトラ: ……。 私は食べなくてもいいや。 ヘリオン: 美味いのに。 しばらくすると、痺れるような感覚が舌に上った。 ヘリオンは食べ物を吐き出したが、遅かった。 ギルダイン: チョロいもんだな。 ヘリオン: お前たち、どうして……。 (好感度低い場合) ヘリオン: ミトラ、お前もか!? ミトラも凍り付いていた。ヘリオンはとっさに自分の言動を後悔した。 ギルダイン: お前はこっちだ。 来いよ。 ミトラは引きずられ、塔の上階にやってきた。 アーテル: では、手はず通りに。 ギルダイン: 分かった。 アーテル: ああ……。 私がほんとうに、 メディク神官……だったら。 嫌われたくない……。 ……。 ……。 ミトラが何を言う間もなく扉が閉まり。 永遠にも思える間があった。 そして、ギルダインが姿を現した。 返り血に染まっている。 ミトラ: え? どうしたの? 何……。 ギルダインは手に赤く染まった石を持っている。 掌から押し付けて飲みこませる。 ミトラ: げほっ、げほっ。 石を飲みこんだミトラは確かに「元に戻った」ようだ。 しかし。 ギルダイン: うそだろ、これで助かるはずじゃ……。 どうして……。 おい! なあ! 目を覚ませって! 体は石のように動かなかった。