7 幻想水滸伝 プレイ日記 その5

幻想水滸伝 プレイ日記

その5

モラビア城〜終戦


モラビア城



私はもう、一度村が焼けたやつしか信じないぞ!!!!!!!!!

ここまでくると、クレオさんが生きているのがなんかもう逆に気まずいんだけど。
ねえクレオさん、ねえ、ぼっちゃんと親しくないの。ねえねえ(強制加入が終わったことによる安堵による油断)。

城に戻ると、クリンさんとカスミさんが何やら言い争っています。

クリン「とにかく、おいらのカンが言うんだよ。あいつはスパイだって。そのしょうこに、なんにもしゃべらない」
カスミ「なによ、あたまからスパイって決めつけることないでしょ」

え、なに、ハンフリーさんの話?

フリック「おまえら! なにをもめてるんだ!!」
カスミ「えっ、あっ これはフリックさま、それに、ひんこさまも・・・・・」
クリン「きききっ、ひんこの前じゃしおらしいじゃないか。
でも、おまえの きりょうじゃ無理ってもんだ。あきらめな」

やめろ!!!!!死にたいのか!!!!!(フラグ的な意味で)

マッシュさんの元に戻り、竜洞騎士団との盟約を結べたことを報告します。

フリック「それより、そこのさっきからだまりこんでいるやつはだれなんだい?」
マッシュ「ええ、カスミとクリンが城のようすをうかがっていたところをつかまえてきたのですが。
なにを聞いても、いっこうに口をひらかないもので」
タガート「ひんこ!! あなたが解放軍のリーダー、ひんこさまですか!」

タガートという男は、主人公が現れるとせきをきったようにしゃべり始めます。
どうやら、「主人公以外にはしゃべるな」というご主人の言いつけを律儀に守っていたそうです。

タガートさんの話によると、北方の守りをテオさんからひきついだカシム・ハジル将軍が、最近になって反乱分子の弾圧を始め、そしてその際に大富豪ウォーレンさんと、たまたま立ち寄っていたビクトールさんが囚われてしまったとのこと。
え、ビクトールさん?

マッシュ「この先、戦いを続けていくには軍としてのくんれんを行う必要があります」

ここでまさかのビクトールさん放置でチュートリアルするの?

まあ、マッシュさんは、軍師として今まで作戦をはずしたことはありません。
とりあえず、全部お任せしてしまいましょう(思考放棄)。

部屋に戻ろうとすると、マッシュさんから話があると言われます。
おい、待て。部屋に入るな。
私の部屋に入った奴は、全体的に生存率が低いんだよ。

マッシュさんによると、どうやらこちらの情報が洩れているらしいとのことです。
なるほど、スパイか……。

これ以上私の城を荒らしまわるなら、容疑者をひとりひとり呼び出して兄と慕うからな!!!
とっとと吐かなきゃ死人が出るぞ!!!


マッシュ「明日のくんれんはわたしの指示どおりに軍を動かしたいのですが、よろしいですか?」

いいよいいよ〜、全部任せるよ。

立ち去ろうとしたマッシュさんは、こちらをくるりと振り返ります。

マッシュ「ひんこどの。この先の戦いは、いままでよりもかこくなものになります。
このわたしは、戦いに勝つためにはどんなことでもしましょう。
それが、どんなぎせいをはらうことになっても・・・」

ヒエッ……。
この人が、敵じゃなくて良かった。

次の日、マッシュさんと一緒にみんなで訓練。
の、はずでしたがーーー!!!

マッシュ「ようし、これより全軍北へ向かい。このまま北方へ攻め込む」
フリック「なんだってぇーーー」

フリックさん、良いリアクションをありがとう。
どうやら、マッシュさんは訓練に見せかけて奇襲をしかけるようです。
私も今知った。
スパイをあぶりだす作戦かと思っていたのですが、スパイがいることを逆手にとっての攻めの姿勢ですね。

スパイをあてにしていた敵の指揮官は、思い切り不意を突かれたようです。

グリフィス「解放軍ってのは血もなみだもないねぇ。朝めしを食うひまさえなしかい?」
マッシュ「これは、失礼。しかし、いまごろ朝食とはかんしんしませんがね」

降伏宣言を引き延ばし、時間稼ぎをしようとしていたグリフィスさんですが、マッシュさんは容赦なく攻め入ります。

グリフィス「おい、みんな。てきとうにがんばれ、命をむだにするなよ。」

どうしようもない帝国兵の部類かと思いきや、意外や意外。
グリフィスさん、かなり良いキャラしてますね。

ここの掛け合いは、お父さんとの戦いを除けば、戦争イベントの中ではいちばん好きかもしれません。

マッシュさんの策で戦力差は2倍近くあり、戦いはあっという間に終わりました。

グリフィス「ちっ、まけちまったか。わかった、わかった、こうさんするよ。
命は大切にしなくちゃなぁ」

仲間にするコマンドが出たのですぐに押した。

グリフィス「一つ、約束してくれ。兵たちの命をたすけてくれるって」

良心だ……。

これを契機に、一気に北方に攻め入ります。
レパントさんとハンフリーさんに砦を攻めてもらい、その間に、モラビア城に忍び込んで仲間二人を救い出すという作戦です。

レパント「おとりになるのはいいが、たすけにでた帝国軍はどうする」
マッシュ「帝国軍があらわれたらすぐに逃げてください」
フリック「それではモラビア城にしのびこんでるヒマがないぞ」
マッシュ「だいじょうぶです。こちらもたすけをよんでありますから」

ど、どこに助けを求めたんだろうか……。

マッシュさんがグリフィスさんにとらえられたふりをして城に侵入、その間に主人公たちが捕虜を解放するという手はずです。

グリフィス「おれは、べつにいいが、あんたおれのことかんたんに信用していいのかい?」
マッシュ「わたしにもしものことがあれば、あなたの部下がどうなるか・・・・。
あなたの部下と、わたしではワリがあいませんが、あなたは部下をみすてるような男ではないでしょう」

この軍師、頭もよいけどプライドもたっかいな。

今回の固定メンバーは、クリンさんとカスミさんです。
普段は後衛キャラを多めに入れているのですが、これはちょっとメンバーを調整しなくてはならないな……。

クリン「しかし、こんなんでだませるのかねぇ。まあ、やばくなったら、おいらだけ逃げるけど。きききっ」
カスミ「なんてこと言うのよクリン。ひんこさまをおいて逃げるの?」
クリン「きききっ、知らないね」

ふざけてるのか。忠誠心のあるやつは帰れ!!!!!
私のメンタルは、私のメンタルは、もう、ぎりぎりなんだよおおお!!!

控えの間から抜け出し、城の最上階へと向かいます。
雑魚戦はソウルイーターでだいぶ省略できるのですけれど、いかんせん火力不足が否めないですね。
途中、通れない場所が出てきますが、クリンさんがロープを渡してくれます。

最上階には、ビクトールさん、ウォーレンさん、そしてなぜかヴァンサン・ド・プールさんが捕まっています。
一番最後、何やってるんだ。

ビクトール「おそいぞぉ、ひんこ。まちくたびれたぞぉ」

君はいっつも自由でいいよな!!!

ウォーレン「たすかりました。礼を言います」
ビクトール「言った通りだろウォーレン。必ずたすけがくるって」

まあ、私は助けに来る予定はついさっき知ったところですけれど。
画面のヴァンサン・ド・プールさんにはいっさい触れられないまま、場面はカシムさんとマッシュさんのシーンに移ります。

カシム・ハジル「どうだ、もう一度もどってこないか?
おまえを反逆者としてしょけいするのは、しのびない」
マッシュ「その心配なら、ごむようです」
カシム・ハジル「どういうことだ?」

やってきた兵士が、解放軍が砦を取り囲んでいることを知らせます。

カシム・ハジル「うでがにぶったな マッシュ。たすけに出た我が軍がもどってくれば、解放軍などひとたまりもないぞ」
マッシュ「もどってくればの話ですがね」
カシム・ハジル「なんだと?」

マッシュさんは、ジョウストン都市同盟に書状をやり、帝国領を攻めさせたようです。
一時的には支配を奪われたとしても、その後はどうにでもすると言ってのけます。

激昂するカシム・ハジルさんの前に、解放軍の面々が続々と集まります。

マッシュ「カシム・ハジルどの。こんどは わたしからおねがいします。
いさぎよくこうさんしてください。
あなたが、理想にもえた帝国の姿も忠誠をつくした皇帝陛下の姿も今は、すっかりかわってしまった」

それでも渋るカシム・ハジルさんに、ミルイヒ・オッペンハイマーさんが声をかけます。

ミルイヒ・オッペンハイマー「あなたも わかっているはずです。皇帝陛下に忠誠をつくすのであれば、そのあやまちを止めるのも、やはり忠誠では、ないのですか」

オッペンハイマーさんの説得に、ようやく、カシムさんも頷いてくれます。
ミルイヒさんもねえ、最初はネタ枠かと思ってたんだけど、とっても真面目で有能な人だよなあ。

今回はボスらしいボスがいなかったので、比較的楽ではありました。


シャサラザード砦



期待の新人・ルビィさんがツンデレエルフかと思ってたら、仲間になったら割と素直だったので物足りないです。
どっかにとんがったエルフはいないものか。

気になって気になって眠れなかったので、屋上に行きなおしてヴァンサン・ド・プールさんを回収。
気軽に「心の友」とか言ってくるけど、なんかこの人とは仲良くなっても死ぬ気がしません。

次は、帝都に入るために、クワバの城塞か、水上砦シャサラザードを攻め落とすことになりました。

レパント「ここはクワバの城塞を攻めるべきだな。こちらは、シャサラザードを攻めるだけの 船を用意できない」
マッシュ「もちろん、むこうもそう考えるでしょう。
船のことはおまかせください。明日までに500の船を用意してみせます」
レパント「500の船!」

分かった。準備に取り掛かるんだ。

マッシュ「ありがとうございます。かならず約束をはたしてみせます。明朝をおたのしみに、」

ホンキになったマッシュさんのちょいちょいはさまるサプライズ根性なんなの?

決戦の日を前に、仲間たちは思い思いに宴を開いて語らっています。

夜、ビクトールさんが部屋に入ってきます。

やめろおおおお!!!死ぬ前に寝顔を見に来るのはやめろ!!!(トラウマ)

ビクトール「いままでかくしていたんだ。おまえを 悲しませるだけだと思ってな。
だが、明日のたたかい、おれも命をおとすかもしれない。
だから、今夜のうちにわたしておこうと思ってな・・・」

ビクトールさんは、主人公に、グレミオさんの斧を渡します。

ビクトール「ひんこ。明日は勝とうぜ」

あああああ。
はああああ。
はー。
……もうちょっとだけ頑張ります。

朝起きて岸に出てみると、氷の船がびっしりと湖の上にあります。
竜のブレスで、湖面を凍らせて作ったとのことです。

吹っ切れたマッシュさんがいよいよ手段を選ばなくなってきました。

マッシュ「約束どおり500の船、用意いたしました。あとは、ひんこどのの命令を待つだけです」

というわけで、水上砦の戦いへと向かいます。

ソニア・シューレン「ソニア・シューレンの名にかけて、この水上砦は守る!」
タイ・ホー「へっ、いい女じゃねぇか」
ソニア・シューレン「な! なにを言う。無礼者が! キサマから首をはねてやる!!」

ソニアさんは魔法の使い手、ということで、弓矢を中心に試していたらうっかり突撃してきてやりなおし。
慎重に策を選んで、今度は城塞にやってくることができました。

マッシュ「ひんこどの、この砦を油で焼き払います。
そのために、砦の奥にある水門をしめてきてください。
水門がとじたら油を流し、砦に火をかけます」

水門……火……。
死に舞台が着々と整っていて怖い。

砦の奥で、巨大なホタテガイと遭遇。
見た目があまりにホタテだったので舐めてかかったら、まったく歯が立たなかったのでやりなおし。
武器と魔法をとりかえて、パーティーを入れ替えてなんとか倒しました。

ビクトール「じゃあ、おれが水門をしめてくるからひんこはちょっとまっててくれ」

馬鹿ああああ!!!やめろ!!!高いところに登るな!!!
死にたいのか!!!!!
どっからサメが飛んでくるかわかんないんだから!!!

予想に反して、水門はあっさりしまります。

入り口付近で、ソニア・シューレンさんに呼び止められます。

ソニア・シューレン「なぜ、あなたは帝国をうらぎったの?
なぜ、父親を・・テオさまをうらぎったの?
乱をおこし、戦いを行い、人々の命を・・・それが、あなたの正義なの?」

ソニアさんと話しているところで、突如、火が放たれ、辺り一面は火の海になります。
このタイミングは、……スパイのしわざか!

ソニア・シューレン「全てを焼きつくす炎・・・これが あなたの答えなの?
それこそが、望みなの?」

ソニアさんとバトル。
えっ、戦闘!? イベントじゃなくて?
待て待て待て。待て待て待て。
セーブポイントもなしに、ここで連戦しなくちゃならないっていうのか!





ホタテガイことシェルビーナスは安定して突破できるようになったのですが、ソニアさんがなかなか倒せません。
どうやらパーティーの半分が魔法系なのが良くないようです。
メンバーを変え、装備品を整え、とっこうやくを買い込み、ようやく倒すことができました。

ビクトールさんと一緒に、ソニア・シューレンさんを運び出します。

よっしゃあああ無事にビクトールさん持って帰れ……ほぎゃああああああああ!マッシュさんが倒れている!!!

過労か!?過労だと言ってくれ!?過労だよな!?
氷の船500隻はさすがにムチャだったんだよな!?
じつはムリしてたんだよな!?

フリック「サンチェス!! きさまぁぁ!!
なぜ、マッシュどのをさした?なぜ、油に勝手に火を放った?
こたえろぉ!サンチェス!!!」
サンチェス「もうしわけありません、フリックさん。
わたしは、あなたたちを今日まで だましつづけてきました」

狂人はーーー!
きちんとーーー!
吊っておこうーーーーーーーーーーー!!!???

帝国軍のスパイは、初期解放軍のメンバーのサンチェスさんでした。
正体を現したサンチェスさん。
何らか吹っ切れたのか、思いのほか、その語調は穏やかです。
激昂して剣を向けるフリックさん。
マッシュさんがそれを制します。

マッシュ「いま、サンチェスを斬り、かれがスパイであったことがわかれば、解放軍全軍の指揮にかかわります・・・・・・」

きみってさあ、きみってさあ、ほんとにそういう人だよね……。

グレッグミンスター



マッシュ「ひんこどの、シャサラザードはおち、帝都への道は開かれました。
いまこそ、全軍をあげてグレッグミンスターまで攻めのぼるべきです。
進軍の命令をこのわたしに命じてください」
リュウカン「医者として言わせてもらう。戦いにマッシュどのをつれてはいかせんぞ」
マッシュ「そんなわけにはいきません。
このわたしが、ここで戦いをやめるわけにはいかない。
あの娘に、オデッサに誓ったのだから・・」

マッシュさん……。
すまない、私の部屋に入ったばかりに……。

こうやって、ちょっとムリするほどの時間ができたのは、嬉しいんですけれど、なんとか、なんとか助かってくれないだろうか。
私さあ、たぶん、戦後の事後処理とかできないんだけど。

マッシュ「解放軍の戦士たちよ! ついに時は満ちた!
長き間、人々を苦しめてきた帝国の最期の時だ!」
レパント「友を思え、家族を思え、
そして、かれらのため戦うのだ!」

レックナートさんからもご助力を頂き、熱い演説ののち、最後の戦いが始まります。
われらにしょうりを!

最後の戦いの敵の指揮官は、ユーバーさん。
敵の軍勢には、ウィンディさまの呼び出した多くのかいぶつが混じっていますが、レックナートさまとヨシュアさんが紋章の力を使い、彼らを送還してくれます。

ユーバー「ゴミむしどもが! このおれさまにたてつくとは! コロス!!!」
クロミミ「そうはいかないワン

毎回毎回さあ、この、準レギュラーみたいなポジションのキャラと、敵の偉い人たちの掛け合いがたまらないんだよなあ。
色々辛いところがあっても、まだ笑えるところがあって、だからつい、辞め時を失っちゃうんですけれど。
竜騎士の砦でもうひとり忍者が仲間になったので、戦うのもずいぶん楽になりました。

軍隊を退けると、ユーバーさんはあっさりと去って行きます。
バトルがなかったのは楽でいいんだけど、なんか冷めてるなあ。

最終決戦を前に、ドワーフの長老とロッカクの忍び、戦士の村の人たちが続々と集まってきてくれます。

そしていよいよ、舞台はグレッグミンスターへ。

満身創痍のマッシュさんを残し、帝都へと乗り込みます。

ビクトール「ここから、逃げ出したときとは、ずいぶんと立場がかわっちまったな。
あとは皇帝バルバロッサの首をとるだけだ。
乗り込むぞ、ひんこ!」

ビクトールさんとフリックさんと一緒に、いざ!

変わらぬ景色、懐かしい街のBGM。
思わず目がうるんでしまいますね。
自宅には、かぎがかかっていて戻れませんでした。

城の前で待ち受けていたのは、アイン・ジート。
クワバの砦で、私たちを見逃してくれた人です。

アイン・ジード「ああ、君は たしか。シュトルテハイム・ラインバッハ三世くんでしたかね」
ビクトール「もう帝国軍に勝ち目はないぞ。そこをどいてくれ。恩のあるやつを斬りたくはな
い」
アイン・ジード「帝国軍がやぶれるとしても、わたしは、バルバロッサさまをうらぎりはしない。
わたしまでうらぎってはバルバロッサさまが、おかわいそうだ」

まさかさあ、シュトルテハイム・ラインバッハ三世で泣かされることになるとは思わなかった。

アイン・ジード「ひんこさま。ここを通りたければ、このアイン・ジードを!
たおしてください!!」

アイン・ジードさんもまた強力でしたが、ソニアさんを倒すときの補給物資が残っていたので、なんとか勝つことができました。

その場に倒れるアイン・ジードさん。

フリック「ばかな・・・こんなことはまちがっている・・」
ビクトール「ああ、 やつはまちがっていた。
だが、正しくったって価値のないものがあるように、まちがっていても、価値のあるものは・・あるんじゃないか?

このビクトールさんのセリフは、作中を通して、一番好きなセリフです。

一旦戻ってセーブして、こんどは、皇帝陛下の城へと踏み込みます。

ああ、人が映り込むほどよく磨かれたタイルは、出発したときのまま。
地理には疎い私であっても、皇帝に挨拶をした玉座の位置は、しっかりと覚えています。
いよいよ、最後のバトルです。

……。

あれ、王座の間って続きあるの!?!?!?

なんども襲い掛かってくる帝国兵を倒しながら、奥へ、奥へと進みます。
皇帝陛下がいらっしゃったのは、以前、フッチさんが黒竜蘭を取りに来た空中庭園。

バルバロッサ「見るがいい、この庭を・・・花咲き乱れる美しい場所だ、わたしに残された最後の帝国領だ。
わたしはこの帝国をまもる。この手で、この最後の帝国領をまもってみせるぞ!!」

そう言うと、バルバロッサ皇帝は3頭の黄金竜に姿を変えます。

倒しても倒しても復活する竜に、一度は一気に3匹を倒さなければならないのかと死を覚悟しましたが、どうやら、いちばん左の竜を倒せば、それ以上復活はしないようです。

最終決戦は、たった1回。
入念な準備を重ねると、意外とすんなり終わりました。

皇帝の周りに、四人の将軍が集います。

カシム・ハジル「皇帝陛下、あなたはかわってしまった。
なぜです?
われらの信じたあなたは・・・」

そこへ、ウィンディさんが現れます。

ウィンディ「もうこの帝国はおしまいさ。
でもね、あんたの“ソウルイーター”、それだけはもらっていくわ!
さあ、その紋章をわたしなさい!」

ソウルイーターが発動し、ソウルイーターの、うわあ。中に、中に、大事な人たちが。
お父さんが、もう二度と会えないと思っていた、グレミオさんが。
涙腺が決壊しました。

ウィンディ「な、なぜなのだソウルイーター、なぜわたしをこばむ。
生と死を司り、魂を盗む、呪われたおまえ。
ソウルイーター、おまえにはこのわたしこそふさわしいではないか。
この呪われた世界にいっしょにふくしゅうをしよう」

ここまで厄介ごとを押し付けられてきて、心から初めて思ったぞ。
大事な人の魂を食らったソウルイーターは、だって、もう、私のだから!!!!!!!!

バルバロッサ「もういい、やめるんだウィンディ」
ウィンディ「なにをする! おまえなど、わたしの魔力で!」
バルバロッサ「むだだよウィンディ。わたしの持つ竜王剣、“覇王の紋章”はいかなる魔力も受けつけない。
それが“門の紋章”の力であってもな」
ウィンディ「し、しかしおまえはブラックルーンで・・・・・」
バルバロッサ「それも、またざれ言にすぎない」

ウィンディさんを愛していたと告げる皇帝。
そのまま屋上へと後ずさり、ウィンディとともに身を投げます。

ビクトール「皇帝の最後だ・・・」
フリック「ああ、そして 帝国の最後だ・・」

戦いは、終わりました。

終戦



城が崩れ出すのに合わせて脱出。
帝国軍が、大挙して押し寄せます。

ビクトール「ひんこ、ここはおれが食い止める。おまえは、先に行け」
ひんこ「ばかなことを言うなビクトール」 
主人公の制止も聞かず、敵陣に残るビクトールさん。

お前、お前、ここにきて……!

ビクトール「なーに、だいじょうぶだ、心配するな
すぐに後を追う」

フリックさんとともに廊下をひた走ると、そこへ矢が飛んできます。

フリック「ばかやろう! 気をつけろ!」

主人公をかばうフリックさん。

フリック「ひんこ、おまえはオデッサのみこんだ男だ。
オデッサの望んだ国をつくる男だ。
そのお前をこんなところで、殺させるわけにはいかない・・・・・。
あの世で、オデッサにおこられちまうからな・・
行け、ひんこ・・・・・みんなが待っている・・・」
ひんこ「死ぬなよ、フリック」
フリック「オデッサに会うのは、ちょっと早いからな。
そいつは おれが彼女にふさわしい男になってからにしよう」

主人公が立ち去ったのち、背中合わせに戦場で闘う二人。
ここで、ここでかよお。
涙が止まりません。

無事、城を脱出すると、仲間たちが勝利に歓喜の声をあげています。
勝利の声を聴きながら、天幕で寝ているマッシュさんが、リュウカン先生と話しています。

マッシュ「わたしは本当に正しかったんでしょうか・・・。
やはり、あの村で一人 つりをしながら人生を終えたほうがよかったのでは・・・・・」
リュウカン「マッシュどの・・・・・それは・・・その答えは・・」

私もねえ、ずっとグレッグミンスターに居たほうがよかったかもなあって、ちょっと思います。
払った犠牲が、ほんとに身を切るようなものばかりでしたね……!
心残りは数えきれないほどたくさんあるけど、この結果には満足しています。

リュウカン「お眠りになられましたかマッシュどの。やすらかにおねむりなさい」

リュウカン先生に見守られ、マッシュさんは、息を引き取ります。





ねえこれ!?実は、実は生きてたりしない!?(台無しだよ)

流れるエンドロールを、嗚咽しながら見ていました。
改めて宣告されるグレミオさんとパーンさんの死に、思わず胸が締め付けられる思いがしました。

全員は仲間にならなかったから、たくさん、たくさん欠けがあるなあ。
主人公は大統領を辞退し、レパントさんが初代大統領になったようです。
へー! レパントさんか!
意外な人選だったけど、確かに妥当かも知れない。

フリックさんとビクトールさんは、行方不明になってしまったようです。
あああ。

クレオさんは、戦いに疲れて、テオさんの屋敷を守っているようです。

わかる……。
もうさあ、身内に不幸がありすぎて、何かができるほどSAN値が残ってないもの……。

カップルの結婚報告や、世界一速い男になる宣言や、1番はクロミミだとかにほんのり癒されつつ……。
おお、悪党組が結構まっとうなみちに戻っている。
へー、バレリアさんはエルフの村の調停役になったのか。

そして、紋章を背負い、グレッグミンスターから、一人で旅立つ主人公。

ああ……。
ああーーーーー。

終わった。終わってしまった。

長かった戦いは終わり、物語は終了です。
ほんとうに、ほんとうに面白いゲームだった。